Utakata
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マンモス
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懐メロと妻子と友と時事ネタと仕事と酒と少しの孤独
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玄関に矢文のごとき黒き羽ゴミ出しの件物申すのか
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へぇとはぁ使い分ければ誰からも何か学べるみんな言いたい
5
父帰る車の音を待ちわびた記憶を重ね幼子を抱き
9
脱皮するやうに子どもは衣脱ぎ毎朝毎夜大きくなれり
10
しんにょうの書き方を子に指導され危なつかしくうねうねなぞり
7
けんかして仲直りしてけんかしてまた仲直り風呂は早めで
5
搔きあつめかき集めてもなほ余る焦燥感で火傷しそうで
7
ぽつかりと空いた
欠片
(
ピース
)
が気になつて何か足りない不惑のパズル
12
こじつけて広がつてゆけ君の
未来
(
さき
)
ヤグルマギクは放射に咲きて
8
花の名は知らねど歌に遺したき「紫」「春」で検索をかけ
9
通学路途中で分かつ吾と子の間に咲ける名の知らぬ花
8
眠つてもクヨクヨしても腹は減り大きな河の一滴となり
7
二人して右のおでこを虫食われ桜は散つて季節はすすみ
8
朝食のほんの些細なストレスは卵の殻を粉々にして
8
定時なく自由に動き繋がってもっと仕事よ趣味に近づけ
6
タンポポの綿毛とばして日が暮れて買い物袋と君とご帰宅
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向かい合いはにかみ笑い
尿
(
ゆまり
)
する携帯便座持ち歩く旅
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「あの街の特産品は苺」かと高速分岐を左へ曲がり
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気がつけばいつも段取り組んでいる土日忙し宴会部長
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学校の遊具の歴史子に語る「わんぱく山」は友が命名
9
この家はもう出したのか鯉のぼりいつもギリギリ焦る陽春
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無視するか卑屈になるか誇れるかみんなだれかの二世三世
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紙の目は確かにあると縦長に破つて捨てる四六半裁
9
新興の商業通りヘルメット被りて渡る子らを見送り
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剃り残し髭も気になり花びらを踏んで乗り込む値上げ交渉
5
男には及ばぬ世界生と死を孕んだ歌の深さを畏れ
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サヨナラを言いたかつたね好きだつた先生辞めてもうゐない園
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仰向けで地団駄をふむ子のように竿から取れた旗が蠢く
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学ランを羽織った彼女とワイシャツのをのこが
疾走
(
はし
)
る桜花の嵐
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初登校傘を持つ手もぎこちなく濡れた桜も応援してる
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