落日平民
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万葉の歌人に倣い人生を優雅に送る術を学びて

大学の 老いた教授が 忙しく 若い女医さん ありえん話
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目薬の 最後の雫 落ちる日に 診察日とは できてる話
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病院に 二人で出かけ 久々の デートみたいや ありえん話
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火曜日は 緑内障の 外来日 爺婆の 夢の競演
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真実を 食らいて骨や 肉となり 夢を食らいて 亡霊となる
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夢を見る また目が覚めて 繰り返し 死んで行くまで また繰り返し
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甘い夢 消えてなくなり また元の 苦き現実 吹きすさぶ風
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人知らぬ 路傍の草に 光あれ 無名の人よ 俯くなかれ
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溢れ出る 憐れみと愛 いつまでも 尽きないように 枯れないように
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誘惑は 気楽に流し 気にせずに 忘れて励め 本分果たせ
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突然の 不幸が見舞う この世では 精神力が 勝負の分け目
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人生は 心の中の 戦いが ずーっと続く 鍛錬の日々
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目の前の 虚飾に満ちた 現実を 天の光が 塗り替えるから
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欲望の ままに生きれば 幸福は 砂塵のごとく 消えてなくなる
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この列車 途中下車する 人多く 終着駅は まだまだ遠い
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自分など 忘れるほどに 愛すれば 手に入るから 幸福切符
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こつこつと 天へと昇る 階段を 踏み外すよう 甘い囁き
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耳鳴りが 罪への誘い 聞けぬよう 守ってくれる 不思議な力
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まず先に 失うことを 恐れれば 得られるものを 知ることもなし
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一般に 自分自分と 幸福を 求め続ける それが人生
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憐れみの 心がいつも 溢れ出て 死ぬことさえも 忘れるように
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あちこちが 痛い痛いと 言う妻の 背中を叩き 老老介護
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天にある 至福を求め 目の前の 小さき者を 愛するように
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頑張れと 旗降るよりも 頑張った 褒めてあげれば もっと頑張る
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耳も目も 鼻も喉まで やられれば 一人静かに 黙するばかり
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まあ見事 己の罪は 砕かれて 肥やしのように 栄養となる
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プライドも 富も栄華も 縁がなく 早朝一人 三日月を見る
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生きてきて 打ち砕かれて 地に伏して 憐れみを乞う 無残な姿
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ささやかな ふれあいがいい もうすでに 死んでいるよな 牙も抜かれて
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振り向けば お花畑と 宝物 猪突猛進 どこ行くつもり
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