よしなに。
蹴飛ばした君の残骸 残り香 もう戻らないあの日の2人 0
手首切る人の気持ちが今ならばわかる 身体に生を刻むの 0
誰のためにもなれなくて思い出す 私のためにもう生きられぬ 1
「上手に生きられなくてごめんね」と呟く君を浮かべて泣いた 0
繰り返しあなたの名前呟いた 明日はきっと名前にくんを 0
陽に当たり今すぐ溶けて消えたいな どうして生きているかわからぬ 0
どうしてかこんな世界は終わらない 終末時計の音が鳴る 0
「いちご味の好きなんだよ」 甘すぎて隠れて少し吐き出す夜明け 1
最後だし私の姿見てってよ 一番綺麗やっと一番 0
聖書をめくる君の手 震える声 落ちてもどらぬ白百合の花 0
高らかに過去も未来も歌う人 あなたの声が命を救う 0
天国に一番近い君の腕 目が覚め握る白に抱かれる 3
ミニスカートを履いた日に会いたくて君の乗ってる電車を選ぶ 3
かわいさに負けそうになる毎日に負けたくなくて目線逸らした 0
茹だる日にくるまる布団 君、透ける 爪痕見つけ熱は冷めない 0
君と僕世界は2人で作られた 今かじるのはあの日のリンゴ 8
背をなぞる 恋によく似た形したあなたの何か私にわけて 3
知らなくていいことばかり増えていく 今すぐ白に溶けて消えたい 1
即席でパーティーを始めよう ただ気をつけて降板禁止 0
潔く切った前髪から透けた瞳の色がひどくつめたい 1
赤色のルージュをひくあなたの手 私をなぞる恥辱の指 0
雨音がかき消す声を拾うよにいつもと違うあなたに近づく 1
ピンヒール爪先立ちの恋をした あなたの背丈+5センチ 5
あの人と同じ肌荒れ手で触る 確認したの手元の銘柄 0
明日など判らぬ者の残骸を踏みつけ歩く長者ども 0
言えなくて手紙を書いたことがある ちり紙にしてすてられたけど 0
なぞるのは見えない君の輪郭としあわせ探す私の感覚 0
悔しくて涙を流す行為さえ馬鹿にされてるネオンの真ん中 9
片割れを埋めるみたいに寄り添った希望のカケラが君を削る 0
行為では確かめられぬ好意ほど求めてしまう声は出さずに 3