3
12
投稿数
177

絵を描くのが好きです。短歌は始めたばかりですが、とても楽しいです。

カラメルは苦手なままだと言う母の隣でいただく濃厚プリン
1
平台の表紙を眺めているだけで広がっていく気がする世界
1
泡立ってカバンの脇からあふれ出て日傘は夏を隠しきれない
5
全開に蛇口をひねる今日からは汗をかいてもよいものとする
7
ウエストを回り続けるファスナーの位置が正午をお知らせします
3
できるだけ会社の椅子を低くして潜水をする 私はいません
7
梅雨入りに備えて今日はとびきりの水玉模様のスカートを買う
2
門だけになった木造アパートに供えられてるコーヒーの缶
3
北向きの窓から入ってくる青い光で洗う染付の皿
0
春の雨ニットベストをひとひらの分銅を足すように重ねる
3
まだ夏になってはいないわたくしが黒いタイツを履いてるうちは
8
枯れている紫陽花の色をパレットに薄く溶いてた中三の夏
4
銀杏の木取り払われたその跡に墓標のような丸い止め石
1
チョコレート色したニットの靴下をたくし上げては幹となる脚
1
紐付けをされたくなくて現金で支払いをする3時のおやつ
1
ぶり返す寒さに揺さぶられていて固まっている蜂蜜だって
1
つまを待つ夜の欠片を縫い合わせパッチワークの星空となる
0
スーパーにたどり着けずにコンビニで弁当買って帰る花冷え
0
ちり紙を丸めたように咲いているようにしか見えない春もある
2
この部屋でポトスの葉にも私にも等しく降り積もっていく埃
2
洗濯機に履いてた靴下放り込み冷え始めてる春の指先
1
た行その他のプレートの棚にいて輝いている最推しバンド
0
一輪のユリの重さで落ちている腕明け方の床から拾う
3
真昼間の住宅街を縦笛の音だけが行く『喜びの歌』
3
つけすぎた鈴ガラガラと玄関で鍵を出すたび祓われている
1
逃げまわる赤子のようだ掴めないお湯につやつや浮かぶ丸餅
3
電柱に寄せられた雪 ゴミの日が過ぎたのにまだ残されたまま
1
カーテンを大きく開けて雪を待つ 警報なにそれ聞いてないから
2
ひとつだけシンクに残っているグラス 透明だから気づかなかった
0
スチームで何でも解決できそうな気持ちになれる通販番組
6