Utakata
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しおはま
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初めて詠みます。よろしくおねがいします。
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ぽたぽたと深紅が落ちて思いだす廃病院に咲いたサルビア
4
「埼玉に雪は降らない」おおかみが最期についたやわらかなうそ
6
あいにくの雨に溺れるきみを救うためタピオカの列に並んだ
3
もうだれも傷つけないと誓う夜にクリアできないドラゴンクエスト
13
雨の日はすこし中身が見えそうなフリーズドライでできたやさしさ
5
潔白を噛みしめ痩せた手を握る牢獄にさえ雪は降るなり
5
くちびるでなぞって消して流星が降ってきた日の日焼けの跡を
2
その横で無音の夜は更けていく世界はいまだ炎上している
5
平成が終わると騒ぎたてるきみよ二年後の春また会いましょう
3
まっすぐに落ちてくだけのきみの描くその直線に惹かれる、痛い
3
コマーシャル終わると死んでいた推しを見つめ動かぬ母を見ている
4
まよなかの心理試験ははじまらず行列のなか月は南中
2
東京へ飛び立つひとのまなじりを追っては沈む夜の浦和へ
1
記憶すらなくなるほどの青春を抱えて惑う日々のがらくた
5
棒針で
恋々々
(
れんれんれん
)
と編み進み積もる雪さえ置き去りにして
2
もういいや別れてくれてかまわないだって春とは暴露の季節
1
恋文を手にしたきみの会計は屋上レジでお願いします
2
人生のイントロクイズしよ? ヒント:その産声は半音高い
2
夕闇に白いカラスが吸いこまれ橙と紺色のはざまへ
2
ボロきれと銃だけ持って出かけよう渋谷を駆けるランボーだから
4
本来は相合傘をするはずの夕暮れに降るゴースト・レイン
2
きみたちが空に溶かしたなみだならぼくがさきほど雪にしました
6
おしまいと言えばたちまち何にでもなれる気がした春の
蟋蟀
(
こおろぎ
)
10
砂浜を革靴履いて走ってた夏の日、止まったままの平成
5
ベッドにて眠れぬ夜のグラスへと注いではまた過ぎゆく酔いよ
1
「Are you love?」投げかけた問い深淵へ遠く響いたボクハアイデス
1
残酷なネットニュースに傍線を引いてはじまる朝のまぶしさ
2
黄昏を抱きしめたなら三秒で緑に光るホタルに変わる
0
八歳の恋情はまだ燃えていてタイムマシンをあきらめきれず
8
混沌という名のカップラーメンにお湯を注いで2分、現在
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