手札事故
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思ってもいなければ詠む必要もないそらごとを無理やり歌う

人生もゲーム、ゲームのように積まれていくんだね 苦笑キャンセル
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オタクおれたち貴女アイドルだ、なんて あまりにも夢のてには酷な歌だよ
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現在進行形今まさに、していること現在完了形し終わったことの区別をせん都会方言きょうつうご
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くちついて出ることぜんぶうたのひと、てはツたら悪人やおもふわ
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墨色の鶏卵たまご割るごとおしまひのきみは予言により死せる生
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アズ・スロウ・アズ・ポッシブル オルガンの千年を地球ほしとかに捧げる
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Je me demande si tu préfères «je t'égorge» à «je t'aime».「すき」よりも「のどもとに刃をつきたてる」がきみのよろこぶことばなのかな
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実践プラクティス業としての夜プロスティテュート冥界の春プロセルピナ書かれ得ぬ声プロソディー加料鋼琴プリペアド・ピアノ
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土色のシェヘラザードを抱き上げて赤いりんごをひとつ放った
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ふと私達ぼくらは赤の他人でありながら互いが兄弟しまいなのだと、思う
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妹御いもとごの骨つぼのごと白き腿から目をそらす 死者の教室
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擦過傷よ もう歌うな おれの昼をこの家の誰も眠るのだから
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唇は割れてプラハのフェネストラ乾いた朝の異端審問
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お前たちがどこにいるか教えてやれmighty trumpet強えラッパに酔え狂人どもフリークス
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重い戸を開け暁光を過ごすにはウォトカの熱が喉に足りない
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言わぬ語を決めて地声に化粧して、まるで呪術のような息だね
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捩じ切れた自律神経に挽歌を*冷たい口づけベーゼ*始めよう儀を
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冥界の狗よ赦さむ 泉たるが友は漏る はいを掲げよ
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この部屋にすべてをおれは所有っている?―――部分的にそう(見つけられない)
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あかんなあ。レンジで炊いた米二合 胃に詰めて また、昼や、昼。寝る
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シュニトケもヒンデミットもオネゲルもないプレイリストを見ている
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止まないかもしれない雨の一種である抑うつリアリズム仮説が降る
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国も民もなけれどおれは王として立つと同時にそのように在る
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「この国では成人だから」細い指で長耳エルフは毒をって咳きこむ
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断薬と燔祭 catarrhカタル はらのないせい 青いザクロ裂いた 冥界
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あからひく興行/叩打 十畳にストリンジェンドする前臼歯
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伝説性によって破壊されたもう一人の私 アクアタルカス
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さて真木割く脾細胞スプレノサイト抽り出して白衣のアントニムはサーベル
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モカ錠のようには きみを我條脷度このしたにのせてのみこめないよ ごめんね
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六色の地殻かき混ぜ底面十字クロスから一層ずつレイヤー・バイ・レイヤー法で積む
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