手札事故
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思ってもいなければ詠む必要もないそらごとを無理やり歌う

もう誰もファンタをコーヒーで割らず、あらしめられなくなった濁色
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J-POPのように発情ふけ雁首がんくびに魔とかデペイズマンを差しこむ
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(びた靴鋲)(ふわふわの生クリーム)(蝉鳴くというウラジオストク)
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尾を振りて鋭角ゆ来し顎下を撫ぜ外宇宙へとまた骨投ぐ
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透明なる物のみ召せば透明になれると云ふ寒天のさゞなみ
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镁离子マグネシウムイオンが優先するゆえに泡立たない詩々を御覧ぜ
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不具・不在・不能・欠缺・無理・毀損・煙滅、短歌帳を満たして
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昨日世界は終わったけど掌と同じ白さで丸めるウガリ
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人間さんインガンニム人間さんインガンニム」という声にやおら目を覚ます……錆びついた、夏
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ねたりないものね たりないものねだり ないものねだり ないものねだり
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つるぎたちワードプロセッサーという回転体に指を入れるな
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これは大臼で、神経・あじさわう概日リズムなどを圧潰
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思ってもいなければ詠む必要もないことばかり、無い言葉借り
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もうゃんし、どうでもいいわ」人海を泥の底からかえせ 春雷
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思ってもいなければ詠む必要もないそらごとを無理やり歌う
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なるかみのトーン・クラスターを撃つたびに祈ってるとか虫が良すぎる
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地形ダメージをすべて無効化して歩けるのなら是無上な夜
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オニノゲシのようなヘルマフロディトスの微笑で、これが夢と気づいた
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ひとかかえの闇がnéantと啼くもんだから誰か連れて帰ったのだろう
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真新しいアスファルトほど夜色なのでゆっくり踏みしめて行く
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二人零和有限確定完全情報ゲーム、陰鬱な音楽
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虎落もがってはいない 遠くで警報灯サイレンが鵞鳴る白黒曖昧な夜
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やりなおすには、やきつくすしかなくて、真鍮オレイカルコスの指で祈った
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エミュレータをリブートしないで、そのまま、ミトコンドリア・イブのおとがい
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安らけく踊らせてくれ生焼けの灰、アメリカセンダングサの花
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寿命無限チートの僕ら、食い尽くしながらえ、飢えてもなおえる
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クエン酸回路の発火/融点をわずかに超える夜風/跫音ステップ
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ピアノ線を張るのはやがて滑り失せてしまう山をき留めるため
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祭壇に煙る形而上の飛沫、淡色を得て満ちる日を待つ
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また拡大ひろがれる闘争領域せんじょうにメタを張らず オオコンニャクの咲かず萎れず
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