春蕃
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長野県在住 春に蕃 

水鳥の 群れが列なし その背後 朝の光線 かき分けて射す
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薄明が やがて訪れ 海の輪郭 なぞる東雲 視界よ開け
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真剣な 目の奥にある 師の言葉 「記せ五感で」 耳奥で鳴る
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食べきれぬ 親のちまきを 手に下げ トトロみたいね 居間で見たよね
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親の声 今は幼く 響きけり 前へ進めと 風吹きあがる
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水鳥が 見つめるアルプス 白き山 下校の子の影 風に揺らめく
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火を囲み 「春の匂い」を 語る君 知り得ぬ言葉に 黙るばかりで
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「未来など 見えぬままで」と 語る声 冷えた指先 月影にゆれ
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夜明け前 南、南へ 放たれた アルプスの山 切り裂く矢よ
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三つ目ガード あなたを見つめ 都市のバイパス てらす朝日の 一部となれ
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進め風 答えを探す 鳥たちと 濁流の果て 光射す問い
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ごーっ…と 響く音源 手の中に 飛び去る影の 向こう知りたい
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三つある 眼鏡がなぜか 入れ替わり 消えては現る 少し可笑しき
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「嫌いだ」と 春の景色を 避けるたび 君は笑みつつ 何も言わずに
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雪嵐 砕ける光 七色の 欠片に染まる 足跡薄く
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