春蕃
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長野県在住 春に蕃 

ペカペカと ひかるフワ犬目で追って 帰りたいな ぽてぽて歩む
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ひかりだけ 柔らかくても 床冷たい カトマンズの喧騒遠くに
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ノイズだな 自分のツイート 消せぬまま 透明になど なれるものかと
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最近 薬がなくても眠くなる もろびとこぞりて 今年が閉じる
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視界あり 蓮にもある 青性 私がいて 風があるのか
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内省の 波間を滑る白き鳥 寄るほど遠く 己を知って
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雪深し 追いかける足 おぼつかず 先をゆく君 振り返り笑む
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道のかげ 午前のひかり 雪てらす 記憶スナップ やはり降ったか
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黒き山 とろんと映る 信濃路よ 張り詰む寒さ 雪の気配す
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系とじる ひらくとか 鉱物も 鎖国をするの まるで呪文ね
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旧帝の 巨大施設に 足すくむ 私の居場所 ここにはなくて
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中央線 都市へと向かう 草も愛も 人のための物 切り揃えられ
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Boarding 眠りに落ちて 目覚むれば リアスのつづら 灯り揺る伊勢
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秤量室 水面をくぐり 息を止め 雑念全て 手放してゆく
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朝迫る 息は白くて 物部川 満ちる海辺が 遠く光って
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こうありたい 祈りの果てに 立つ姿 美しいかな 泥だらけかも
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研究の 灯火消えず マッフル炉 暗き部屋にも 宿る命よ
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冷えた手に 鼻血を隠し 時報聞く 「僕らはみんな 生きている♪」
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未明夜 ハンドル握る 振動と 今日の長さ 寒さに冴える
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実験の 終わらぬ夜に くるくると るつぼの中で 私くるくる
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新東名 太平洋の 彼方見ゆ アルプス白く 長野の雪知る
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預け荷の 犬が悲しく 吠えている 私も悲しい 眠りたいよな
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言葉或る「朝日が見たい。寝て起きて、」 縋る思いで 祈る声だけ
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ああ朝だ 詰めた書類と 曖昧な 覚悟を抱き セントレアへ
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高知三重 静岡長野 愛知すぎ 爆速列車 息継ぎもなく
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ハイトーン 東方越えて 神起こる 耳遠き母 しかと聞きいる
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まつ毛あげ ますから塗って おねえちゃん 慣れた手つきよ いもうとはプロ
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リアス折り 聖書の位置に 古事記を 海の泡から 国は目覚むる
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孤独とは 冷めた紅茶に たまる渦 飲み干す間さえ まよう
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朝日射す ひかる白浜 びんの底 このまま後ろに 倒れられたら
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