Utakata
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榎本明音
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短歌にハマってつくったアカウントです。
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肉を買う君の隣で眺めてる扉の奥の冷気の白さ
6
新品の靴で踏み出す通学路小鳥の歌に歩みを合わせ
11
揺れるたび輝いたのはイヤリング今宵の
主
(
ぬし
)
が一番強い
5
朝焼けが洗濯物を染め上げる干した布には風が眠る
17
週末は家の全てを掃除中ちちんぷいぷいあら効果なし
12
走らせたペンの音色は変わらずに身を乗り出して机は軋み
7
あと五秒サンニーイチと歌ったら日の出の
金
(
きん
)
が今注がれて
6
積雪の
均
(
なら
)
す力に息を呑むひたすら続く白銀の田よ
12
やっとこさ磨いた部屋の窓ガラス遠くの山がくっきりしてる
9
静謐
(
せいひつ
)
な森の奥へと踏み込めば流れる風が安堵をくれる
6
ゼイゼイと登った果ての山頂で雲の広さを初めて知った
10
花束を抱え直して香り立ち最後の世辞を口から
零
(
こぼ
)
す
6
張りつめて放つ矢先の
彼方
(
かなた
)
までただ一心に射続けるのみ
8
窓辺にはちびな多肉が並んでる淡い緑が愛とか語る
10
駅前で焦る人らが足早に青信号を摑む瞬間
11
ひと息で澄んだ空気が胸に満ち痛くなるほど冷たい朝よ
9
海水は止まることなく輝いて絶えない青に吸われる意識
5
凛と立つ雪の
女王
(
じょおう
)
の白百合は
気高
(
けだか
)
い笑みで視線を奪う
12
ホイップとカラメルを
背負
(
しょ
)
う甘味たち小さな匙で口に運ばれ
8
アルコール飲んでないけど計算を米の旨味に糖質を見る
7
髪の毛の伸びる速度が早すぎる指で追ったらとぅるんと跳ねた
7
街角のアートがぬんと現れて
喋
(
しゃべ
)
んないから声を掛けたの
9
惜しみなく巨大ボトルの化粧水朝の肌へとひたひたに
触
(
ふ
)
れ
12
濃厚な塩けが舌に余韻ありチーズひとつで幸せを知る
12
紙パック冷たい白がしっとりと飲み干してすぐ
皮膚
(
ひふ
)
が潤う
4
指先で触れる景色はハワイ島光る板から
旅路
(
たびじ
)
が映る
9
駅前に
等値
(
とうち
)
な星が散らばって夜には少しまぶしすぎるね
8
水滴が肌を撫でてひんやりとあてたタオルの熱さを探す
6
灰色の水の中から浮き上がるやはり酸素が恋しいようだ
6
水中に深く潜れば音は無くしかし浮力が上へ
誘
(
いざな
)
う
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