家来    フォロー 65 フォロワー 52 投稿数 136

原形を留めないほど破砕され地表へと降る夢の残骸 

内面にないもの纏うなにもない私はなんにだってなれるよ 

生命のみなもと求め探査機は薔薇色のイソギンチャク潜る 

天国は来世や未知のどこかではなく君がいるいまここにある 

頑丈な身体で生きてきたことを責められているような気がして 

遠い日に買って買ってと泣いていたそのかなしさを祀る宗教 

対象を把握し尽くす目があればどんな魔物も怖くはないさ 

お母さん、弟なんていらないよ鏡の国に置いていこうよ 

(お前さぁ、俺の鳴き真似下手だよな)迷惑そうに過ぎてゆく猫 

吸い込んだ夜明けの匂いもう二度と思い出せないまま生きてゆく 

「幸福の薬」の瓶のラベルには「開栓後すぐ気化します」の字 

大人には幾重にも枝わかれしてゆく欲望の迂回路がある 

大人には幾重にも枝わかれした欲望の行く迂回路がある 

天秤を揺らすいくつもの真実のすべてに神経張り巡らせて 

サスペリア2のサントラ聴きながら夕暮れ歩くわたしは犯人 

魂がときめくものの周辺を時間をかけて巡る人生