家来    フォロー 64 フォロワー 52 投稿数 136

こんなことささいなことと思うほど悩むことさえままならぬまま 

乗換の駅にてみすず学苑の広告眺め食うたぬきそば 

人生に意味などないとくりかえし唱えなければ歩けないから 

何ひとつ叶わなくても人生は素敵だなんて言えるだろうか 

きまじめに空白に向き合うことに耐えられなくて摂るアルコール 

懐かしい歌を何度も口ずさむ過去がよかった筈もないのに 

生活にかかわることに一つでも手をつけた日は百点満点 

休日は何をしているかと問われ自らに問う何をしている? 

ほんものに出会える人が僅かならわたしは夢を見るだけでいい 

今日という日を生きてただそれなりに為すべきことを少しは為した 

愛されるために各部の体毛を抜けよ生やせよ生やせよ抜けよ 

目玉焼きナイフの先に黄身あふれフォーク右手に握り直した 

太古より変わらぬ色の暗闇に浮かぶ顔、顔、スマホ視る顔 

水溜まり踏みながら行くきらきらとPassion Pitのリズムに乗って 

たくさんの雨垂れを吸い洗い方知らないままの鞄を抱いて 

全身に死神が染みついている生活がただうなだれている 

予め「そんなつもりはなかった」と言うつもりなら有っただろうか 

少年のような少女に恋をして未知の遊びをおぼえたあの日 

花々に埋め尽くされた廃病院かつてわたしはここで生まれた 

粘膜に粘膜を溶き縺れあうここは浄土か不忍池 

龍を名に冠する風呂屋屈強な背にすむ龍も紅くおののき 

ピンクかな?または意外と茶色かも、いちばん甘いマーブルチョコは。。。 

ハンミョウの背に秘められた色彩は死期を迎えたこの星の空 

キイキイと人差し指と親指のあいだで呻くキボシカミキリ 

だれが いつ どこで どうして どのように なにをしたのか なにがなんだか 

誰とでもつながる時代誰からも見届けられぬくるしみもある 

俺の目はTikTokに釘付けでただFrantic tick tick tick tick tick tick tock 

指先のヨモギハムシは遥かなる異国の夜をうつす鏡か 

指先のボタンひとつで世界中火のうみと化す夢をみた午後 

ひとびとの祭の邪魔にならぬようかみなりさまはしずかに踊る