たぴ岡
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たぴ岡です。短歌を詠みたい。
いろんなところで詠んだもののまとめとか、心の底から湧いて出てきた言葉とか。

死にたいと思えば思うほどなぜか未練がましく溢れる涙
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居場所なきわたしの逃げ場 どこにでも行かせてくれる 受け入れてくれる/お題「図書室」
13
触れたなら責任とってよさいごまで つまみ食いとか言わないで さぁ
8
なにもかも忘れて足を動かして景色を眺めて心を動かす/お題「散歩」
15
吐く息も肺も黒く染めていく 緩慢な自殺を遂げるため/お題「タバコ」
6
心臓の音が轟く午前二時 眠りの外におちてくばかり
15
解放の合図を心待ちにする君へ 打ち上げるのは君自身
8
やめてやる、確かに思ったことなのに。手前に立って自問を続ける。
9
空間がゆがむようなしゃべり方 あなたの発音 わたしの時間
5
空っぽの部屋で独り爪弾つまびいて君の笑顔を思い出す夜
10
澄み切った瞳の奥には純粋な光が宿っている幼き子/お題「ビー玉」
10
短歌とは波間に見つけた輝きを磨いて食し自分ともを知ること/お題「短歌とは」
12
アトピーでよかったと思うことひとつ「手首の線を消してくれること」
7
深紅のハイヒールから伸びる白い脚 挑発的な魔の曲線よ/お題「脚」
11
つらいとき話せなくてもそばにいる だからガマンはしなくていいよ
12
きれいだね、なにもない君の胸のうち。まきあがる砂、感情のなみ。
8
溶けだした「わたし」を型に流し入れ、固めて冷やせばよそ行きの「私」。/お題「溶」
16
刺されてもいいよ君なら 夢見てるみたいな気持ちでうつつを終える
6
カーテンの隙間から差す朝日にて眠れずにいた4時半を知る
16
事務室に押し込められて、丸かったココロが正方形にされてく。
10
ラッキーな僕は週7 君に会う だって君はパートナーだから/お題「7
8
雨粒のような僕と太陽のように明るい君とで虹を/お題「混ぜる」
9
目の前をひらひらとゆく蝶がおこす風は、どこかで竜巻となる。
12
裏山の開かずの扉は血に染まり 次の食事を、人を待ってる/お題「地下」
6
周りから視線が飛ぶのが怖いから そんな理由で「私」を禁ず/『お絵かき禁止の国』
8
会えたからぜんぶ注いで憑いてやる あたしの愛で苦しんでしまえ/初句「会えたから」
6
ひとりひとつ居場所はどこかにあるもので、だったら私もどこかにいさせて。
13
「善良な心の橋」を渡るため必要なのは経歴じゃない/『闇に願いを』
10
人類が初めて月に向かうとき 恋は地球に置いていったか
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実在しないものばかり追いかけて 僕らはきっと旅人だった
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