Utakata
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B型人間
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最近思うことがあって定形歌を詠むようになり、Utakataも再開することにしました。よろしくお願いします。
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薬局でベイシティローラーズかかってたサタデナイ、サタデナイ
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春だなあ何か資格を取ろうかなあ毎年そういうこと言ってるなあ
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ふと思うネルチンスクってなんだっけそれで二時間もやもやしてた
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ひさかたのとん汁つきの牛丼はサヨナラ満塁ホームラン級
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だいぶ前通った内科がつぶれてた俺の頭痛の記録も消えた
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スーパーのチラシを熟読する旦那ガトー・オ・ショコラをほおばる奥様
5
コンビニで新商品が売っていた。だからどういう訳でもないけど
5
シューマイにからし醬油をちょっとつけて苦い涙と一緒に食べる
7
このバスに乗っている客は皆が皆三島由紀夫を黙読している
7
哲学の書物を床で読みふけり我は誰ぞとながながしき夜を
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歳月を重ねて我は変わりけり何かは変われど何にか変わらむ
8
文庫本続きを読まんと手にすれば栞落としてぺしゃんとなりぬ
9
春雷のごうと響きて雨激し黒黒き夜に花は散るかや
9
ひょっこりと手紙が来たり田舎から孤立無援は一時休憩
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何処となく心寂しき時ありて街を彷徨い手ぶらにて帰る
10
毎日は砂噛む如く過ぎにけり時計の針に背中追わるる
10
来し方を想いさらさらい寝られずブルーの切子グラスは濡れり
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濁世の怒りひがみにとり憑かれ般若となりぬ愛し我が妻
9
俗物が歳をとりたり恥もせず餓鬼らに叩かる河原のすすき
4
一面に敷き詰められたる大理石縞の流れをざっと横切り
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真夜中の孤独の中に沈潜す心臓いよよしっかと脈打つ
8
境内の空気は薄し潜まりて弥勒菩薩のわずかな微笑
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哀しいかそんなにお前が哀しいか 動いてて居よ じっとして居よ
4
あてどなく夜を彷徨よい柏尾川水の流れをじっと聞きとる
12
朝ぼらけ社をまもる狛犬が左右から問うお前は誰か
5
燗冷まし手相を眺むつくづくと運命線は太く延びたり
5
梅を見つ花匂やかに咲きいたる見事なるかなその身繕い
9
人生に不要な諧謔を排した静謐で恩寵のような歌をうたう
5
苦しみとふ概念を知らぬ愚かもの苦しまずして莫迦になりたし
5
蜃気楼上に屹立するバベルの塔を想像する脳髄か
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