Utakata
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チョコレートミントアイスクリーム
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わからないなりにやっております。
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ねむりからめざめたように秋がきて落ち葉とくるみがワルツを踊る
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見よ空を 星々たかく月遠く文明の火は絶えることなく
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あざやかなままのみどりは陽を透かし猫のまつ毛もこまかくぬれる
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まだ夢をずっと見ている 蜃気楼 夏の出口を探していたい
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ささくれひとつない指先と点対象 スケートシューズに努力が滲む
8
会いたくて泣いていたのよほんとうよ さよなら暑さ 秋よおかえり
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去年ぶり おしゃれぎ洗いをセットしてネットに入れたニットが泳ぐ
9
たらちねの人になりにしわが友にジェラートピケのパジャマを贈る
10
きた道をゆきつもどりつ右手にはすすきの欠片 たかい夕暮れ
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そういえば名月だった 季節感ないからわかんないって 言ってよ
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君が待つ映画館までゆく道の三十六分間さえ愛し
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気がつけばいよいよ季節は夏めいてきたのでせめて抵抗する鮭
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とれかけのボタンをなおしたあなたの指がとてもきれいだったの それだけ
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履き慣れぬスケートシューズのうちがわの絆創膏は愛を知ってる
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ひとりではできないことを知ってゆく リボン結びを教わるように
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風船を差し出すようにしあわせなふくれた顔をみせたい きみに
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いつのまに入道雲の空がいて秋刀魚の気配をさがしてまわる
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鶏肉は揚げるか蒸すか焼くだけか献立迷い午後の3時に
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白鍵のふりしておどる蝶々はバレエシューズに秘密を隠す
10
たっぷりの愛とトマトとワインがあればあふれるしあわせ たらのパエリア
9
来世では星になりたい 星座のきみと一千光年隣にいたい
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鈍色の剪定を受ける薔薇であれ開く姿は凛としている
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きらきらなダイヤモンドのまねをして 傷ついていたあなたはきれい
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覚えてる きみの真白い首筋にさめざめ映えるインナーカラーを
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我が一生酒呑みゆえの人生賛歌 いのちひとつにハイボールあり
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夏である しかし通年食べたいものはおでんだからね 朝から仕込み
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君の目にわたしは道だとうつるらしい 早朝四時の大運動会
9
ぴったりと背中のくぼみにふわふわの四つ足ちゃんがごろごろしてる
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暑いでしょう お水をどうぞここはもう大丈夫にしてゆきますからね
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ゆうぐれに少しさびれたバスを待つ呼吸がふたつ早鐘を打つ
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