Utakata
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チョコレートミントアイスクリーム
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わからないなりにやっております。
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昨年の傷を数えて抱きしめる せまる年の瀬愛の一年
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待ち合わせ一時間前にやってきた ふたつ歳下のサンタクロース
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腰上げて出したこたつで猫は伸び 半纏羽織れど吐く息白く
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年の瀬の夜中にこんがりフィナンシェを焼いた 罪ほろぼしのため それだけ
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まっさらな真珠がすきよ 冬の日の夜の秘密のミルクみたいで
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うっすらとあおい星がとおくにみえる ごらんよボイジャー あれが地球だよ
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十三夜ゆきの片道切符切り列車はいつかのよるのむこうへ
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次にくる彗星はあと何年後 えっ八万年 じゃあまた来世
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あるくたび四足ぶんの鈴が鳴る 軽やかなりし八歳のねこ
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宝石は傷つけられて輝いている 傷を傷とも見せないままで
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うたたねをしている間カルピスの濃度のことだけ考えていた
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りんかくをなぞって撫でる三角の耳もおひげもぜんぶ好きだよ
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ゆですぎたそうめんみたいな精神がとろける前に今日はおやすみ
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総意だよ いちにのさんで優しさといつくしみだけの世界にしたい
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はなびらをラミネートして今日という秋のこの日を永遠にする
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誰しもが架空の猫を撫でている 心の中の大切な猫
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祈りだよ 明日になったら朝がきて小鳥が歌ってあなたが笑う
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雲を見て君の名前を思い出す 花も落ち葉も月夜も星も
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百円で白菜を買いエコバッグ二人で持って夜道を歩く
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祈りだよ すがたかたちも魂もきみのすべてがわたしの愛だ
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きらきらの星のかけらを何度もなぞる 空にこぼれたミルクのように
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きみにだけひかれているの後ろ髪 いかないでとは言えないもので
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洋梨が熟した頃に約束を取り付けたならば星が綺麗で
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ねむりからめざめたように秋がきて落ち葉とくるみがワルツを踊る
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見よ空を 星々たかく月遠く文明の火は絶えることなく
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あざやかなままのみどりは陽を透かし猫のまつ毛もこまかくぬれる
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まだ夢をずっと見ている 蜃気楼 夏の出口を探していたい
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ささくれひとつない指先と点対象 スケートシューズに努力が滲む
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会いたくて泣いていたのよほんとうよ さよなら暑さ 秋よおかえり
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去年ぶり おしゃれぎ洗いをセットしてネットに入れたニットが泳ぐ
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