美美庵(びびあん)
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少しのあいだ、お休みしていました。
また引き続き、よろしくお願い申し上げます。

ジェイソンか早朝4時に突如鳴るインターフォンの恐怖にすくむ
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1Kと世界は別のものじゃない蟻の歩行に愛を見るなら
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炎熱の疲労とため息もらしつつ鍵をかけたら階段おりろ
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柔和(やわ )だけど自分分析してみるに女性以上で男性未満
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若やぎも世の喜びも失いてついでに要らぬ落ち込みもまた
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出店でのスマホ修理の女の子怖い顔して優しく教示
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世を絶ちてバイブル読める青年の送るポエムに母性発露す
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気が付かぬふりをしていて照れている死がすぐそこに日ごと在ること
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日曜日歌会参加してきますお婆ちゃん等に独り混じって
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枕もと蜜柑の色に滲むとき今日を生きたることに安堵す
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波飛沫(しぶき)浴びて涙と見紛(まが)いぬ夏はよそ事海のいじわる
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閉店の間近な時間(とき)が好ましい始まる掃除静かな皿音
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遠ざかるバスに向かいて控えめに掌(てのひら)振って行ってらっしゃい/ひさかた乃さんへ
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初夏(はつなつ)の素知らぬ風の潮(しお)の香(か)の沈黙に似て生死あるのみ
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クスノキの光る緑がサワサワとまだ挫けてはダメよとそよぐ
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帰ったら電気クーラーついたままひとりコントのパナシさん
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死を試す心地で白昼の炎暑のなかにこの身投げかけ
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あまりにも歩行困難な老女観て世界に終わり告げる夏かな
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去ってゆく後ろ姿にその人の生涯の「悲」が滲み出ている
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払暁の蝉の合唱残骸となりつつある世掻き消すばかり
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アイスティー氷がみんな溶けちゃって歌はやっぱり出来てないのよ
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何だかは分からないけど助け乞う空気満ちてることは分かるわ
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清流は常に汚濁にまみれおり清い流れの根本なりし
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イスラムの男の子ただ私の前にじっとしている何か言いたげに
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ETの黒ティー濃厚アイメイク寂しささえも可愛くなって
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扉開(あ)く向こうに何があるのかをおすまし顔で知らぬげに夏
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