飛井衣奴
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カーテンを閉めても明い日中の陽気逃れて冷涼求む
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どんどんとこころがにぶくなっていくきみきずつけていないだろうか
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歯を磨き口を濯いでなお残る強さ習おかニンニクの
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なのかごと絶えず聞こえるあの声は油たっぷり地を焼く音か
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ひいらりとゆれるカーテン夢見てはちらり窓開けすぐのち閉じる
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町内に響く放送ピンポンと音は届くも輪郭ぼやけ
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風鈴のすずやかなで涼を得る風情夢見て扇風機をば
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扇風機前に長らく落ちている蒸しニンゲンは一匹五円
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川絶えず衣ずしりとなりにける垂水たるみもかくや背腹せいはらの汗
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ヂャッガリリ前歯がとらえ砕くのは胡椒の粒か卵の殻か
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腹にいる虫が恋しく思うのは塩鮭シチュー炒飯カレー
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きょろきょろと海のビー玉光らせて空と町なみうつしつやつや
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本日のお供はどなた垂涎のしっとり光る炊きたての白
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腹時計きのう晩飯もりもりと食べたのにもう今朝もグウグウ
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こちらではまことに空がじぐざぐと切り抜かれては遠遠しうしゅう
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絨毯を撫でつ触りつ思い出す友人宅のぬくいふわふわ
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星々を煮詰めるようにヂリヂリと舞う羽根照らす誘蛾灯たち
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あらさがしキリもなけれど手前にはギリもあらねど隈なく責よ
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こんころりようき逆手に探そうか君のありかと私のありか
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ほっといてほっとしたいのそっとしてひょっとして君もっといたいの?
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