飛井衣奴
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ザクザクと音のするよな霜柱ふみ歩きたいけれどよそんち
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荷が届くそれではここでご紹介布団在住のぼくさんより
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空見上げ広がる枝と少しの葉それから柿柿柿柿柿
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首すくめ歩いて思う星の夜もしかしてあのペンギンたちは
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ひと月をワープしちゃったぼくもだよ急に冷え冷え吹く風見やり
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秋口に声を響かせひとりだけ寝過ごしたのかツクツクボウシ
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まだ夏よ上から蝉の声ひびき下から鈴虫鳴くまだ夏
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次々とひっきりなしに追いかけるツクツクボウシこれが輪唱
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早々と七日を終えてこんがりと揚がった腹にたかる蟻たち
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暑すぎて項垂れている向日葵の焦がれる日は地の照り返しか
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熱帯夜寝返りうちてまたうちてまんじりともせずく寝たいや
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軽々とぼくの歩みを追い越して風とともに去る花々の
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もう真夏そうだと言ってほしいよなでもまだ降らぬせみしぐれたち
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町中でもうすぐ夏と便り受けここまで届くプールのにおい
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友だちの作ったごはんいただいてダチんの味がしておいしい
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ねこちゃんにふみふみされて着てた服ふわふわ色へ染められてにこ
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風の吹く波立つ雨後の木の下でひろがる春の海こぢんまり
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唐突に駆け寄ってきた春さんの瞬間速度夏並みの汗
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もう春はあちらこちらに見るけれどまだもう少し踏み切れないね
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出汁しみてほかほかの夜じんわりとからだじゅうおでんになっちゃうね
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練り物もお肉も米も粉物もお腹にたまってえらいねえ
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白色のはんぺんなんかしゅわしゅわで何枚だって飲めちゃうねこりゃ
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雨上がり黒く滲んだ道道に白くえがいた水玉模様
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トタン屋根それは海への導き手ひと足先につもる白波
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ふた毛玉ひとり占めして寝ごと聞く三びきはいる布団ひと組
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足のにぬくいかたまり猫たんぽ挟んで眠るダチんの夜
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ダチんの猫を連れては帰られぬだから少しの毛を服に連れ
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こうばしいまつぼっくりの味がする美味しいケーキキャラメルナッツ
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地面から煙がのぼるせめて消せそも捨てるなよポイとタバコを
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あまりにもはやく過ぎ去る気がつけば押し流される年の瀬に乗り
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