飛井衣奴
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練り物もお肉も米も粉物もお腹にたまってえらいねえ
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白色のはんぺんなんかしゅわしゅわで何枚だって飲めちゃうねこりゃ
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雨上がり黒く滲んだ道道に白くえがいた水玉模様
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トタン屋根それは海への導き手ひと足先につもる白波
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ふた毛玉ひとり占めして寝ごと聞く三びきはいる布団ひと組
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足のにぬくいかたまり猫たんぽ挟んで眠るダチんの夜
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ダチんの猫を連れては帰られぬだから少しの毛を服に連れ
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こうばしいまつぼっくりの味がする美味しいケーキキャラメルナッツ
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地面から煙がのぼるせめて消せそも捨てるなよポイとタバコを
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あまりにもはやく過ぎ去る気がつけば押し流される年の瀬に乗り
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口まわり乾いた風で吹き芋ふかす季節かペクチンと鳴く
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紅葉ですみたいな顔で落ちているペットボトルの赤キャップたち
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夏冬に押し挟まれて所在なきちいさいきみを見つけにいこう
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絶対にいつか絶対行くからなまだ見ぬ猫のいるダチん
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キイキイと声高々に揺れて鳴くぼくを飲み込む電車の継ぎ目
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道をゆく見知らぬ人を風よけにできる背のこと嫌いではない
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我こそは天気予報を覆す神の加護ある晴れの人なり
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さえずりにはじめましてとあいさつす鉄の翼の渡り鳥なり
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とうとうとやってきたとおのつき昨日まで夏ではなかったか
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はじめての満員電車あの中で香水まとう俺が最強
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走り出し全部避けると言う君の背を追う空の落し物たち
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手を伸ばし眼鏡を探す要領で手繰り寄せるはスマートフォンや
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街中で聞こえる会話故郷とは違うとわかるなぜおもしろい
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遠くまで来たものだなと聞きなれぬ声あれなんて名の鳥かしら
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くびれだと思い込みたい生憎とこちらはただの段差ですがね
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買ってきたアイスバーたち大抵は先端のほう袋の形
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やさしいかやわらかいとかなんだろかソフトドリンクのソフトってさ
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夏ののこわい話をしてあげる玄関外の蝉跳ねる音
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去り際にたのしかったが押し寄せるまだたのしいのままいたいのに
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自分から望んだわけじゃないけれど生まれた月は特典使う
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