ふいんき
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うたよみん というところで呼吸をしていた野良猫です

「革命だ!」一人の「3」が天下獲り残りの「3」は「3」であるまま
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せつなさの中にもツナが入ってる底でつぶれたお前のように
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更新し続ける君に会うまでの既出情報しかない街を
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恐竜の中はまっくら 寂しさを抱えて人も滅ぶのかしら
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地獄行きの切符を二枚買ったから明日は君に会いに行かなきゃ
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黒猫じゃなきゃ良かったな 寂しさを埋める夜中に見失いそうで
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パチンコ屋のチの字が消えてパンコ屋に これでも充分面白いのに
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自らの身体を伸縮できるなら眠る時には薄くなりたい
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死んだのにまだ気付けずに照明のつかないトイレで戸惑っている
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俺の、もう一人の俺がいつだって今すぐ寝ろと俺に言ってる
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さようなら 記憶はすべてシュレディンガー 秘密と呼ばれたすべての無意味
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俺を救うただただ青いだけの海
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昨日まで好きだった人 春の陽が今日からすこしあたたかくなる
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足の毛を抜くと痛くて体内に巣食う神経を推し計ってる
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現代の『ふしぎなポケット』:放置するだけで小さくなるビスケット
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貴方こそAIなんじゃないですか、と画像の人に詰められている
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五月雨を少し集めて超遅い最低川を作って遊んだ
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幸せになるってこんなに辛いんだ一日一歩歩くだけでも
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ぼく海に行きたい、と啼く猫がおり頭の中はバケツのミルク
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さいころで6が出たけど3くらいしか進めない人生だった
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凭れてもいい山手のドアはなく無殺意と死に挟まれている
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寝るための助走にスマホを使うから夢の中でも低空飛行
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月に行ったことがないのはあたしだけみんなは月の幽霊ごっこ
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休み朝裸眼でメールを書いた後外した眼鏡を外そうとする
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どうしたのそんなに肩書きぶら下げて 王様ごっこしてるだけなの
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統計的には価値のない性別の「それ以外」欄(配慮の時代)
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虹を見た お前なんかに幸せの舵を握らせたりはしないよ
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(なにごとも)深夜はメンヘラ製造機(口にするから欲しくなるのだ)
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xで終わる俺らみたいな文法が存在したっていいじゃないかよx
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わたパチが好きな彼女に「でもそれも自傷のひとつ」と教えてあげた
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