柔村
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ときどき、のんびりな投稿です。あけましておめでとうございます。

あの頃のあなたの声が胸の奥底でゆっくりオパールになる
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君だけが呼んだあだ名のかたちした穴が残って動けずにいる
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からあげにレモンかけるし、たけのこ派 真逆な君とそれでもいたい
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わたしにもちょうちょむすびをしてくれる優しい指がいたということ
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とぼとぼとあるくぼとぼとあふれてく すきもきらいもうたになってく
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むなしさというのは熱に弱いからカラッと揚げて食べてしまおう
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さん、に、いちで僕はジャンプするからさ今年で君とお別れなんだ
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もう足を蹴られないこたつの中でひとりぼっちで冬眠したい
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歯にしみるキャラメルみたい 凸凹を埋める行為は甘くて痛い
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くちびるを舐めると冬の味がする さびついたさみしい味がする
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抱きしめた人のぬるさが残ってる間は綿のからだもいのち
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わたしたち、なれなかったね。白と黒、二羽のうさぎに。そばにいたのに。
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止まらないしゃっくりを数えるだけのなまあたたかい希死念慮とか
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かじかんだ指でチャックを閉める 人間の着ぐるみ被る月曜
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甘やかにこがねの星が降る道で立ち止まる背を今も真似てる
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薄雲がかかった太陽みたいに不器用でやわらかなあなたへ
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君が吐く星屑を飲み込めば 喉を撫でるハッカ ひやりと甘い
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枯れそうなこころとまつげ塗り潰す、真っ赤な色のマスカラがすき
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君が「すき、すき。本当に」と繰り返しわたしの肌を塗り潰すから
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君のそのまんなかで脈打つ柘榴 触れたい、指が熱で灼けても
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紫の煙がピンクに見えた 副流煙越しの君が好きだよ
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夏の雪 昼の満月 君の声 きっとすべてがまぼろしだった
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触れ合って知る 私たち絶対に、にぶんのいちのまんまだずっと
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「クリオネがいいな、来世は」偏頭痛持ちな彼女の透き通る笑み
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必要とされる自信がないものでわたしのペットは豆苗くらい
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噛まずに飲み込んでください マシュマロで包んだ僕のきたないきもち
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空高くそびえる入道雲こそが僕らふたりの夏の墓標だ
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麻痺してるから無表情で打てます つらつら「辛い」わらわら「笑」
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粘膜を離すその時その瞬間 味のないガム残してく馬鹿
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馬の名に印ばかりを付けないで記念日くらい丸で囲めよ
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