Utakata
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柔村
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うたよみんにもいました。
ときどき、のんびりな投稿です。
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薄雲がかかった太陽みたいに不器用でやわらかなあなたへ
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君が吐く星屑を飲み込めば 喉を撫でるハッカ ひやりと甘い
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枯れそうなこころとまつげ塗り潰す、真っ赤な色のマスカラがすき
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君が「すき、すき。本当に」と繰り返しわたしの肌を塗り潰すから
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君のそのまんなかで脈打つ柘榴 触れたい、指が熱で灼けても
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紫の煙がピンクに見えた 副流煙越しの君が好きだよ
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夏の雪 昼の満月 君の声 きっとすべてがまぼろしだった
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触れ合って知る 私たち絶対に、にぶんのいちのまんまだずっと
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「クリオネがいいな、来世は」偏頭痛持ちな彼女の透き通る笑み
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必要とされる自信がないものでわたしのペットは豆苗くらい
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噛まずに飲み込んでください マシュマロで包んだ僕のきたないきもち
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空高くそびえる入道雲こそが僕らふたりの夏の墓標だ
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麻痺してるから無表情で打てます つらつら「辛い」わらわら「笑」
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粘膜を離すその時その瞬間 味のないガム残してく馬鹿
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馬の名に印ばかりを付けないで記念日くらい丸で囲めよ
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草原で波間で踊れ軽やかに いつか月へと帰る日までは
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お砂糖とスパイス、素敵なもの 煮詰めて垂れ流す月一の毒
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日曜日 フレンチトーストのにおい 迫る明日への威嚇のために
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鶯をメジロと思ってた頃のわたしは夏を待っていたのに
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噎せ返るほど命のにおいがする春に私は溺死している
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甘いのは全部噛み砕いて食べる 飴 チョコ キャラメル あなたの小指
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いつか美化されちゃう思い出なんかより わたし、あなたの傷になりたい
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やわらかな光のような君がこの先行く道に花風よ吹け
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眠れない夜があるのはきっともう夢を見るのもしんどいからだ
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はじめての夢で痛みで宝物でくさびだったあなた、さよなら
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才能も意味も価値もない体でも熱だけあって シーツがぬるくて
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もういなくなったわたしのかみさまがいいね欄で笑ってる ずっと
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怪物とふざけたステップで踊る 楽しい地獄、いとしい日々よ
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