Utakata
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猿かぶり
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今はもう ここを去る事望まぬと
悔
(
くい
)
や憂いは多少あれども
19
夕暮れの空にぽつんと細い月 痛々しいほど消えそうなほど
21
冬越しの白菜終わり野沢菜の塔立ち待ちて青菜三昧
21
若い頃
(
むかし
)
はね 世界の終わりに誰といる?と思える余地があったものよね
11
有り余る時間と切れる鎌あれば 嫌いじゃないよ草取りだって/あれば、ね
15
山芽吹き新緑前のとりどりの淡きみどりを飾り置けたら
15
たくあんと野沢菜漬けの桶洗い 冬の始末がひとつ終われり
29
漬け樽をひっくり返すと
転
(
まろ
)
び出た たくあんお前 まだ居たのかい
25
花の芽を野鳥に喰われポツポツと咲く桜花これもまた良し
13
柱時計 壊れて知った我が町に 修理する
時計店
(
みせ
)
減っている事
14
母の
年齢
(
とし
)
越して今なら分かること 親の心と子とのギャップと
18
残雪の田からカエルの声響き さすがにちょっと早か無いかい?
11
春浅しサイドガラスで風に耐え羽を震わす蜂ひとつおり
16
帽子かぶりベンチコート着てマスクして杉林下のゴミ収集場へ
11
『春爛漫』買えずに未だ忘れ得ぬ 銘の通りのこけしの笑顔/四〇年近く前の盛岡駅で
9
キツかった ウエスト少しユルくなり 「痩せた?」「いや違う」『ゴムがのびたの』
13
花粉なのか黄砂なのかは知らねども 今日も車にザラリ張り付く
18
家裏の雪よ秋まで解けないで さすれば夏も涼しかろうに/雑草も生えないし!
16
涙腺をティッシュで押さえ目薬がジワジワジワジワ 広がっていく
13
凍み渡る
雪原
(
ゆきはら
)
の
上
(
へ
)
の
獣
(
けもの
)
足跡
(
あと
)
辿りてゆけば水辺に着けり
20
表裏 裏の表のまた裏と 聞きたい事だけ耳を
欹
(
そばだ
)
て
14
赤と黄のポール折れたり曲がったり 君にも厳しい冬であったね
27
燻炭を撒いて融雪促すも 新雪積もって元の木阿弥
17
黄砂来て薄汚れたる雪原を 染め直せるか如月の雪
22
雪国の春
雪原
(
せつげん
)
の凍み渡り これに勝る愉しみは無し/異論は認める
16
庭の雪に巨大な
氷柱
(
つらら
)
を突き刺して「勇者の剣!」と異世界ごっこ
20
雪壁に 小さき
氷柱
(
つらら
)
群れ集い 崩されて
音
(
ね
)
は清明に響く
19
つかの間の 陽に照らされて 木々の枝の 雪落つる様に 春を夢見る
14
恵方巻 ばっさり切って皆で分け だって色々食べたいもんね?
15
トヨの上を滑り落ちゆく雪のように 飛んで行けると夢想した頃/子供の頃 屋根の上で
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