飢えを剥いてある乞う
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2025年9月終わりから短歌を始めました。

気がはやる 初めて吊るす 干柿に  ぐっと堪えて 食べ頃を見る
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寒き夜 湯気は昇りて ぬるき湯を  追い焚き使い 冬は長き湯
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遅刻かと 急いた心に うた浮かぶ  飯とスマホの 迷い箸かな
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休む間も 無き我を見て ケラケラと  ブラック飲み干し 笑みて友見る
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AIと 日本文化を 語らへど  淡き言の葉 敬の香もなく
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おさな子の 口に覆わる 紅き手と  小径に揺れる 楓かさねて
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いっこやで ピノを一粒 届け来て  のど飴拐い 等価交換
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換気扇 煙と香り 無造作に  吸いて吐き出す 今の我が身か
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良きうたを 秋の夜長に 手探りで  煙くゆらせ 珈琲匂わせ
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赤信号 ぼぅと眺める その先の  街路樹濃ゆく ワインレッドに
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あのひとの 子を可愛がり 恨めしく  思うわが身の はしたなきかな
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くちもとに かかる火の粉を はらわいで  熱さのあじと 匂い眺めん 
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ふれてなお 燃える火の粉に 踊らされ  わが身の氷室 溶かし開かん
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雪舞いし 夜半の名残りを 仕舞わしめ  春に華持て 君とまみえむ
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揺れる月 雪を踏み分け 灯し火の  夜半の太鼓は 山鹿流なり
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雪見酒 兄の羽織と 酌み交し  赤穂の塩の 涙酒かな
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脚くづし 裾の崩れに 匂ひ立ち  座るくびれが 我が目試さん
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夕暮は 心地良き風 眩しけれ  宵に嵐の 吹かぬものかは
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雨あがり 朱の混ざる灰 雲の端は  淡い緋走り 風はかがやき
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息震え カーテンの脇 ひかり洩る  青い火起こし 袖に手を投げ
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丁寧に 頂き物の 渋柿を  初めて吊るす 吐息躍らせ
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ジリジリと 時は過ぎゆき 煙草減る  浮かび出でしは いつも下の句
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ナニ詠もう あの題詠んだし 次はコレ  パッと浮かんで パッと消えゆく
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庭先に 椿の芽吹き 見つけたり  鉢に移して 育て眺める
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飛んでゆく テストの点が 軽すぎて  そんな記憶に 口の弛まん
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指伝う 凍える肌に 緋は走り  震う吐息に 揺れるともし火 
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ほんのりと 紅く揺らめく ストーヴの  妖しく踊る うねり見詰める
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桃李には 人集まりて 蹊を成す  さは成れずとも 桃を手本に
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小手先の スキームなぞと 曰うは  枝葉を眺め 幹を眺めず
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楽できて 我が身を立てる やり甲斐は  どんな苦労も 掛けて惜しまじ
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