飢えを剥いてある乞う
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2025年9月終わりから短歌を始めました。

陽が刺さる! ひかる黒髪 後光かと  犬とふたりで ショボい芽ひらく
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人参と 玉葱よわび メイラード  ケチャップ掛けて をどる炭水
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まあだけど 君がいるから 僕がいる  深く慰め 今日も笑わん
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生きるとは 思う如くに 動けぬと  ゴミ袋持ち 朝の挨拶
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ねぇあなた こういう時は 身構える  今どきあなたと 云う髪はなく
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雨匂う 墨も薄まり 日が昇る  髪は涅槃の 菩薩如きに
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細うどん 風呂を上がりし 若髪が  父の箸取り えにし育たず
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えにしとは 細くて長く 付き合うと  細いうどんは すぐに切れそう 
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ふるさとの 広い空き地で 駆け回る  今は校庭 皆に走られ
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うどんかな 少し細いが うどんかな  そばより太いし 色はうどんだ
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雨あがる 秋の夜墨が 澄みわたり  そぞろ歩きて 雫冷たし
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ちはやぶる 神の如きの 逃げ足に 箸をかみしめ ししゃもかみしめ
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艶やかに 口に入りたる 黒髪が もつ男箸 瞳合わせず
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我が鍋の 碗と引き換え 誇らしく ししゃもを一尾 ししゃも一尾か 
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幾とせか 前は炬燵で 丸くなり  今はぬるりと 頭だけ出す
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お散歩に 枯葉踏み分け 鳴く犬の 声を弾ませ 秋も愉しみ
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マッサージ 僕しかしない わんこには  チラリ目配せ 背中向け待つ
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ドア開ける 顔見て吠えて シッポ振る  多分彼女の 今日の報告
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やれやれと 意識薄れて まどろまん すればわんこが 添い寝しに来る 
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ゆらゆらと 風がなびいて 雲流れ  ススキのお辞儀 コンビニを去る
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蒔きすぎた 花咲爺と 姥桜  頬の桜の 素をまた呑む
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今頃か やっと言ったか いまごろか  笑う桜は 秋の夜桜
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姥桜 花咲爺に 灰蒔けと  思い出焚べて 夜とコスモス 
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姥桜 今は昔と 華が咲き 我が衣手に 花は降りつつ
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胸当てる 腕に絡みて 咲いた眼は  熟れた戯れ 如何に返さん
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朝起きて 体重計に 怒り出す  我が食欲は 未だ痩せずに 
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夏の夜 鼻歌交じりの 自転車で 道にすっぽん マジで驚く
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涼やかな 秋うた聞こえる草畑 潜む鱗と ともに驚く
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行きつけの 飯屋入るも つまらなく 食べた事無い 品を冒険
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チューリップ 異国の写真 夕焼けと 時差を思わば たぶん朝焼け 
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