鵠(くぐい)
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生活感のない短歌。戯言の収納場所です。Xを更新しています。

おおやけにしてはいけない仕事でも 「ただいま」と言う 「おかえり」と言う
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要約ができないほどに不可解な手紙を遺し鳥になる人
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祝福の星の光が届かない地下で踊ろう ふたりだけだね
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明け方の星を眺めた初仕事きみの煙草に分けた灯し火
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後戻りできない地点を越えた朝バジリカータの赤を注ごう
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それぞれのカップの欠けがわかるほど近くだったあいつらの訃報
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猫はみな悪の手先とわらってたアイツの来世はきっと黒猫
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いまならば貴方の瞼に触れられる線路脇の偶数の花
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よそ行きの香りを胸に吹きかける今日も出れない子ども部屋より
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