鵠(くぐい)
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生活感のない短歌。戯言の収納場所です。Xを更新しています。

三人の男でちょうどいい愛だいとしい視線が多い部屋だ
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障害者手帳の相談したあとにオーロラグレーのマニキュアを買う
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手始めに抜毛症をものすごくマイルド風に説明をする
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落ちている燕の雛を遠くから見守るような気持ちで見てる
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いくらでも直視したってかまわない月食とジェイブルーの瞳
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伸びきった凌霄花を切らない独りのひとが盗めるように
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年明けの花火が遠い半地下で互いの温度を分かち合う夜
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ベランダの青い朝顔がほころぶ涙の跡が痛い夜明けよ
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プロフィール欄でいっきに共感が離れるように失った恋
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反社会勢力キャラが好きとかじゃなくてそいつの生き方が好き
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口紅を盗んだ。きみがまた夜に会いに来るのをまっているから。
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癖のある直筆すらも愛でていくそう生きるって決めた七夕
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カパッチリカムイは仰ぐスカイツリーと遥かなる天
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当日は歌うふりだけしてなさいエーデルワイスは蕾のまま
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もし蓮の海に溺れてしまったら赤い浮き輪を投げてよこして
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嘘吐いて勇気や赦しをあたえて教科書とかに載らなくていい
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冷徹な瞳で可憐な少女を所有したいと願う思春期
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カラカラを雲の切れ間にさしむける私のかわりに翔んでいけよ
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「またうちに履歴書を送ったとして、あなたのことはまずは採らない」
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でかすぎるオオスズメバチのフィギュアを神保町に売りにいく初夏
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ほぼ無職に近いのかもしれないがそれでも生徒にごはんを炊く
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旅先の海辺で貝を拾う瓶詰めとは透明な骨壺だ
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貝殻は骨だと思う肉がない鮑の裏は淡くかがやく
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息をやめエンディミオンになるきみを阻止するために夜に銃口
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迫りくるいまの生活の解が✕のマークでかえってくる日が
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アナベルの白日みたいなまばゆさにあなたの理想の果てを思う
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太陽にたよらなくても生きていけ夜半に咲いた白い玉章たまずさ
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数多い報われぬ勇気の墓をつくった場所で咲いた向日葵
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マゼランの星で見上げた惑星のコンビニで買うアイスはみっつ
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地球ではすでに失われた星座の星からきた留学生だ
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