落日平民
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万葉の歌人に倣い人生を優雅に送る術を学びて

人生は 酸いも甘いも 経験が 人の個性の 本質となる
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人生の すべてを悟る 野望持ち この期に及び 確かな成果
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死ぬのかな 人の終わりは 突然に 覚悟をしてる 暇も許さず
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厳格と 甘やかしの 間にて 振り子は揺れる 子育ての妙
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人生を 総括したい 誘惑に まだまだだよと 試練は続く
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冷たきは 正義を気取る 偽善者の 容赦を知らぬ 非難の言葉
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友もなく 仕事もなくて 年を越す 緑内障に 副鼻腔炎
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年の暮れ 孫に嫌われ 別部屋に 寝ることになる 妻の哀れさ
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永遠に 続く心が ない限りは 全ては無駄と 思うこの頃
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老人は 皆共に去り 忘れられ 愛したことも 今や思い出
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信仰も 希望でさえも 清らかな 愛を持たずば 無きに等しき
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夢なんぞ 焚火の炎 陽炎の 如き幻 虚ろな絵画
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いつの日も 踏んだり蹴たり 人生は 痛みに耐えて 強くなりけり
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年の暮れ 介護保険の 説明を 聴きに二人で 夕暮れ時に
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目も鼻も 日々日々老いて ひどくなる 咳が出るけど 病院休み
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ポケットに 手を突っ込んで 掃除会 婆さんたちの 厳しい視線
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私より 十年上の 爺さんが エアコン掃除 梯子に乗りて
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娘から 老いたることを 咎められ 情けないやら 腹の立つやら
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憐憫を 覚える心 持ちてなお 人は人なり 物ではあらず
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死をもって 証固める 聖人に 近づきてなお 千里も先に
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恐怖より 夢想するべし 人間は そんな強くは なれぬが承知
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時という 現実世界 怖ろしく 死は近づきて いかんともせず
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太古より 憂さを忘れて 飛び回り 明日を思わず 呑気に歌う
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現実を 逃げる手立ては 数ありて 最良なるは 芸術なりや
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心理学 学んでみれば ストレスを 逃避する癖 我が身に見たり
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現実の 世界は遠く 心から 離れていても 敢然と立つ
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人生が いまだわからず 年取りて これでいいのか いまだわからず
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友達が 一人もいない と思ったら そうでもないよ 密かな期待
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言葉なく 文化もたない 人間を 愛せるものか 自身がないわ
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人間と いえばそれまで ひとくくり 理解できない 不思議な個体
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