Utakata
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石川グルーチョ
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誰しもが自分と同じ醜さを持っているはず信じたい午後
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うなづきも首を横にも振ることなくただじっと見る目玉が欲しい
7
つかれはて登る階段ふくらはぎ重々しくて遠き寝室
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目覚ましをかけることとは未来への希望を託す一つの儀式
10
スーパーのカゴに刺身を入れるのが開始の合図さ俺の晩酌
13
言いかけて口をつぐんだあの言葉今ごろどこをさまよってるやら
10
のびすぎたうどんにだってすすられる権利はあるさ大晦日の夜
5
あかさたなはまやらわでできているあなたの人生わたしの人生
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いつのまに我が太ももを刺した蚊よせめて生きろよ夏終わるまで
7
起き抜けにテレビのリモコン踏んだのちスマホはどこだと見回す寝室
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ひさかたに会う友だちの長話うなづき聞いた時計横目に
14
居酒屋で声が通らず延々と店員呼び続ける悲しい
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Tシャツに汁飛ばさぬよう慎重に麺口元へ箸の上げ下げ
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棚の本あれ?いつの間に横倒しいまだ読まれたことない本たち
3
涼しさを鳴らして歩く熊よけの鈴の音色と初夏の青空
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この歳で食べるの早いの恥ずかしいおしゃべりもせず丼に顔
7
背が高く頭をぶつけること多き人生ながら今日も楽しい
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鼻をかみティッシュを捨てるところなく丸めておいてそのまま忘れる
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両替機ただ金を飲み金を吐く寂しき一生ゲーセンの隅
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無意識にひじ掛けがある椅子探す読書をするのにちょうどいい椅子
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両替機落ちる小銭はジャラジャラと私はそれでガチャガチャをする。
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太陽は味方だったな年少時今は出てけと追い立てられてる
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慰めはいらないですという君に俺はほんとに何も言わない
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日常は回転すリボルバーのごとくぶち抜かれても文句は言えまい
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説教をしてみたいのだ一度でもふんぞりかえって「人生ってのは」
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いまだ来ぬ荷物をまだかと待つ夕方車の音に耳を澄ませて
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暑さのせいで目覚める夜のウーロン茶ゴクゴクという音だけひびく
7
打ち損じファールになった言葉たち かろうじて捕球した言葉たち
10
それぞれがつくため息のその意味の内訳示す機械があれば
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最近は外れてばかりの天気予報おかげで付いたよ空を見る癖
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