ともりゆめ
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初心者です。
よろしくお願いします  令和七年五月二十五日

待ちわびた息子(こ)に会うための旅支度会ってしまえば泡沫(うたかた)のごと
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押し出したうすもも色のロキソニン薬の殻の軽きさみしさ
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花の名も知らない夫(きみ)が水をやる滲みあふれる夏の夕暮れ
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暮れなずむ空と夫と歩く道半夏生(はんげしょう)の白が揺れてる
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小(ち)さき黄の蝶はフェイント楽しげにアカツメクサの野原舞いゆく
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ああ夏だ茗荷と大葉刻む時香りも色も涼やかなり
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担当の季節のしつらえ褒められて七夕飾りがくるりと回る
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じんわりと沁みるぬくもり仄暗き日曜の朝寄り添う猫の
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お裾分けタッパー戻りし娘よりカロリーオフのチョコが添えられ
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退勤の空は一面ラテの泡 西の隙間に光るハチミツ
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校庭の水たまりに注がれる 職員室の明かりの色よ
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日長しと夫と歩く田んぼ道 大合唱の時期は終わりぬ
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起きぬ吾起こしたい猫攻防戦はじめチョンチョンしまいはガリガリ
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追いかけて筋肉痛はやってきて改めて知る若くないこと
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無人駅ツバメの親子巣におりぬ夫(きみ)だけの待つ家に帰らむ/帰省
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幼き日カニ取り遊びし沢へゆけばさみどり色の飛び交う蛍/帰省
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五十路なる姉妹布団を並べ寝ぬ話尽きない実家の短夜/帰省
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梅雨晴れや一人だけ降(お)る無人駅18の我 焼きつくホームに/帰省
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蛍光のベストで子らを護る人 頭さがる吾(あ)ホタルブクロと
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紫陽花は外の方から染められて色の調合できるまで待つ
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100円と書いてあるのに100円は一列しかない うだる自販機
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諦めぬことを教えてくれそうな校庭脇のマリーゴールド
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猫と吾(われ) 旅から帰るご主人を忠犬ふうに玄関で待つ
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色づいた紫陽花ひとつ切ってやる 父旅行(るす)中の母想う子に
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朝起きて夫(きみ)の布団にもぐったらなんとそこは温泉だった
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手作りのてるてる坊主みな笑顔 空を見上げて園児と歌う
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笑ってた ひとり下校の中学生ほほえましくて疲れ吹き飛ぶ
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夢を見て重い夜闇(やあん)を引きずってた 澄み切った空に目覚めをもらう
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ひそやかな竹林に咲くシャガの花白い炎は闇を燃やして
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走り梅雨 綿のカーテンしっとりと窓開けしまま朝になりけり
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