Utakata
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ともりゆめ
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初心者です。
よろしくお願いします 令和七年五月二十五日
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幼子にそっと教えし巣のことをドン・キホーテのつばめのひなの
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八月の静かな雨は音もなく焼けつく夏を消火していく
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焼きたてのコロッケパンを買いに行く 娘も吾もおいしいにおい
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この夏のOver Drive緩まりて自然の風のめぐるリビング/麻だ。様 懐かしいです
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あさがおの色水あそび遠い夏 ブルーベリーのジャムを煮る夜
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帰るのを待っていたかのように雨 泣いていいんだよ一緒に帰ろ
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背徳感すする激辛ラーメンを疲労度計が振り切れた時
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ももいろのやさしい花が咲いたから合歓の木と知る職場の裏の
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せと市のお店の数だけ個性ありあれこれ迷い
夫
(
つま
)
を待たせる
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図書館でむぎゅむぎゅむぎゅと鳴らし行くクロックスへの視線の矢たち
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夏の日の長いトンネル出た時の白いまぶしさ、生まれた瞬間
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受付のかたわらに置くほおずきは折り紙揉んで作りし灯り
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夏なのに指のささくれひどいのはああ親不孝にじむ血を見る
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一枚の水彩画なり濃淡の緑のにじむ曇りガラスは
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恋しくて気持ちあふれて柵越えてノウゼンカヅラ届くといいね
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悔いのないように輝く夕の陽へ頬染めエールおくる
南雲
(
なんうん
)
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艶やかなカラスの羽の一本のそっと置かれた手紙のように
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何度でもエラーエラーと立ち上がる赤いバツからパンチをくらう
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色褪せた箪笥のシールはいたずらな吾子が貼った日だからそのまま
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テーブルに琉球ガラスの箸置きの光うつって吾子待つ夕べ
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ソファーにてプーマのロゴのように寝る猫のとなりにまるくなるわれ
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友達と居酒屋ほたるで暑気払い元気もらって、からり梅雨明け
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家々の影と夕陽のくっきりと青田は二色に染められている
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刈りたての芝の香りのその風のトンボ泳がす少し涼しい
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立ったまま枯れてしまったヒバの木をラオウと名付け心にきざむ
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雨上がりテールライトが映る道 きらめく赤を跳ね散らかして
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外へ出て雨が降ったこと知る吾は水族館の魚のごとし
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こんなにも蝉の鳴き声うれしいと思った夏は生まれてはじめて
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人けない深い山道ヤマユリは我が為に咲く威風堂々
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風強しうねる青稲猛る音 散歩の犬もはためいている
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