Utakata
登録
Login
サイトのご案内
翠星むいろ
フォロー
28
フォロワー
24
投稿数
93
2025.05.17 下の名前が変わりました
酔って、眠って、忘れて、それでもふと思い出すような、そんな短歌を目指しています。
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
次 ›
最後 »
半畳の窓から漏れるひかりさえ 鳥影混じり暮れに溶けゆく
10
洗いもの濡らした服がすぐ乾き「ああ夏ってば、もう来てたんだ」
22
サブスクの解約ボタンを押した夜 棚へと詰める詩集が一つ
17
新春に渡しそびれたポチ袋 にっこりうずまき引き出しに住む
12
目覚めれば家族の声が遠ざかる 夢の
畔
(
ほとり
)
へまた歩き出す
16
梅雨前の天ひさかたの笑み見せて 浮かれし風の薫り過ぎゆく
18
今日という時間で編んだコースター 使い古せば味も出るかな
16
鼻先をお腹に
埋
(
うず
)
め眠る
猫
(
きみ
)
赤子のような寝顔を湛え
17
燃える陽はすぐ昇るだろう黄の花のうちでトマトは時を待ってる
13
窓ひらく晴れ間の下にしんしんと父母ものおもふ部屋の醒めゆく
14
火照るのは夕日の所為か昂揚か 合格の文字反芻しつつ
11
「これくらい」机に向かう午前五時 夢では子らにもみくちゃにされ
7
神様へ 産まれる場所が日本ならパラメーターはこう振ってない
7
雨音に混じる小さな鳴き声よ ウグイス色の
生命
(
いのち
)
ふるなり
16
聴き慣れたプレイリストを脱せない ループ再生 今日も明日も
15
しとしとと雨降りやまぬ深更に閉ざせし本もあけを待ちおり
12
甲乙の付け難き日の静謐に捧げて遊ぶチューハイ積み木
13
水面の照り返す陽に陰影が静かに揺れる時を見ていた
8
カラスこそ朝告鳥と呼びたもう 黒きがみせる日の出の
気色
(
けしき
)
11
10÷3
(
じゅうわるさん
)
小数点は何位まで求めますかと聞かないずるさ
7
風に舞う黄色い花に白い蝶 眠る畑に楽園息吹く
13
健やかであれと祈りて見送りぬ 緑風なぞる
番
(
つがい
)
のメジロ
19
人々もくらくら
項垂
(
うなだ
)
る薄暑光 一足先にお
暇
(
いとま
)
ツツジ
9
振り向けば扇風機と猫控えたる 片やカタカタ片やミャーミャー
8
ジュッピュイと鳴いたそなたは何者か目覚めて仰ぐ黎明の空
14
一箱を
弟妹
(
かぞく
)
仲良く分け合いて三つになりぬキャラメル恋し
11
ほろほろと酔うて見上げる春霞 畔を駆けゆく子どもは跳ねる
12
入り混じる長袖半袖ノースリーブ 街は一つの大きな花束
11
浅知恵で栄養学を悪用し サプリ一錠 食後服用
6
隕石が地球に落ちる二秒前みたいな暑気と煌々たる空
11
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
次 ›
最後 »