翠星むいろ
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2025.05.17 下の名前が変わりました
酔って、眠って、忘れて、それでもふと思い出すような、そんな短歌を目指しています。

薄雲の帳る夜に天越えて 夫婦めをとしづかに逢ふにやあらむ
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はきなれた靴でかかとが擦り剝けて 拒絶したのはきみか私か
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汗みずくバス停で待つ二人には 「暑いですね」 が共通言語
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眠れずに宿のベッドで天井を見てるゆうしゃもきっといるよね
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石焼きか岩盤浴かと紛うほど 道行くわれは身もとろけたり
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仰ぎやるデネブにベガにアルタイル 父の肩より見し夜は彼方
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まさしくです!(笑) さっきゆれーたと聞き違え カタカナ迷子で当方まごまご/刺草キロ様へ返歌
13
干るきみは見たくないのと手をかざし蜘蛛とふたりで夏の白昼
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ポイを避けポイを破って私達どこへ行こうとしているのだろう/金魚すくい
17
スマホとは斯くも頼もし 異国語を無事に解して道案内す
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お布団にキッチン・パソコン・スマートフォン 今日一日はこれでしまった
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目が合うと網膜認証 猫起動 甘え機能は最新モデル
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雷雨なり それでも今は卓のうえ順に咲きゆく五色の花火/ボードゲーム「HANABI」
11
いちばんの闇をば抱きし夜のふち 貫き昇る朝日のあはれ
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梅霖ばいりんはまた消えるらし空高く 遣らずの雨よ今こそ降らん
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しぶきつつやがて小やみの夕立は祭りのあとの帰り路に似て
24
いつもより力を込めて豆を挽く 逃げる夢より目覚めたる朝
21
めんつゆに金箔めきて生姜舞う すする素麵 ひと手間の妙
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星たちも労うだろう 夏至の陽が大空高く長く在ること
24
電車乗る昼のまどろみ心地よくガタンゴトンの子守唄聞く
22
汗に照る母親ひしと赤子抱く やすらけきかお 無窮の愛かな
16
29℃ 部屋へ吹き込むさえずりは 晴れをうたいて朝を楽しむ
20
のぼりくる暗雲じつと聳えども覚めずあれかしけさの安寧
19
きみもまた紫陽花なのかごめんねと白いとんがりあたまに手添え
21
パーを7パーに変え戒める 氷結無糖 されど2本目
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道行けばペトリコールが香る夜 梅雨来たりなば夏遠からじと
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生き物のお世話は難しベタ飼わず焼肉食らう其れもまた人
14
横文字に苦戦 店員困り顔 さーきゅれーたー さーきゅれーたー?
12
僕のうち 好きの芽生えはいつだっけ 電車を指して笑み咲く男児
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雨が止む一瞬狙い駆け出した だるまさんが転んだみたいに
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