Utakata
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小骨
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鍋島小骨とも。とりあえず過去作を。普段は「うたよみん」で詠んでいます。
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凶星を配置す、血刃走る春がお前を喰らふやうに配置す
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日曜の夜のエクレア、
蝙蝠
(
こうもり
)
のピアスと薄い詩集と銃と
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春は桜と東京キー局騒ぎ終へなほも吹雪けりリラ待つ街は
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目覚めれば忘れる夢のように人生もふいに忘れて死ぬのだろうか
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銀のさかな泳ぐビルの間見上ぐれば誰も水死の湖底人なり
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あの衛星に凸凹があるとは言いますが充分誤差の範囲内です
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枝垂桜あふるる滝の薄紅に沁み出す君の影と泪と
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紅い月のふちから採れる薬液でおまえを剥がし押し花にする。
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顔を伏せ地下街の隅で星を乞う 帰天の衣は前世に忘れた
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今夜、曲がり角から伸びた夢の手が私を異界へ
拐
(
さら
)
えばいいのに
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灰被り姫に
跪
(
ひざまづ
)
く王子が呪われている話ばかり書いてる
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※空の青を深く撮るには太陽の反対側にレンズを向けます
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熱々の回鍋肉に救われて
来
(
きた
)
る終末を少し忘れよう
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ばけものが世界の裂け目から這い出し街を焼く夢をみて春彼岸
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粗く溶けてゆく雪、残酷に夢が解かれ、むきだしの年度末を歩けない
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また無駄に一日を消費す 等速で死と消滅へ近付いているのに
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切り裂くがごと歓びの声交わし合ひ白鳥征けり天をしるべに
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一体何故こんなことにと思い続けたまま死ぬのだろうね、雪の日がいい
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恋のうたを詠むような女にはなりたくない と思ってはや二十年、恋自体ない
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生といふ柩に生まれその
裡
(
うち
)
で一声嗚咽する程度のこの生
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夜のアジア茶には魔術の熱があるね 星錆で淹れているんだときみは嘘言う
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ボトルメール放つがごとく親指答え「いまどうしてる?」「絶望してる」
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