Utakata
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まゆり
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生きてるだけでせいいっぱい
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出たくない 出たくないけど 出ましょうね 冬の布団の 人食う強さ
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眠ったらまたも無意味な朝が来る 起きずにいたい スッと消えたい
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雨音が強く叩くはスティールパン 高く奏でよ 恵みの祈り
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南天がたわわに実り冬が来る もうない生家 紅白の記憶
4
顔に尻 くつろぐ猫の罪のなさ まあいいでしょう 仕事遅れよう
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恋の歌溢れすぎるにうんざりし 命は長い恋せずともよし
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花の時期 人の時期とは違うはず 私の時期は私が決める
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電気代どれほどかかるのそのイルミ 被災した土地 照らせないのに
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晴れ間見て重めの冬服洗濯す 何もない日のありがたき午後
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泣き叫びそれでも通らぬ言葉あり 負けてたまるかお前らなどに
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塵
(
ちり
)
集い星生まれるとするならば死んだら星になるのも道理
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白鳥の飛びゆく様の隊列に 混ざれない子もいるのだろうか
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打ち込んだ言葉もいつか消え失せる 意味がないけど 切実な泡
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気がつけば圏外になる
Wi-Fi
の誰とも途切れた不安と寂しさ
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冬の風 いつになっても 慣れなくて 悲鳴に聞こえる 誰かの悲鳴
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いずれかはこの身も朽ちて消え去るがこの苦しみはどこへ還るの
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いずれまた生まれるならば何もない泡に生まれてすぐに消えたい
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夕焼けが美しいほどさびしくてカップ麺だけひたすらすする
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叫びたい言葉を何度も飲み込んで 黒い固まり腹に溜め込む
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人間を愛せはせずに犬を抱く 愛を教えてくれた命を
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生きるのにこれだけ力がいるなんて知りたくなかった大人になって
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垂れ耳を持ち上げなんども「いとしい」とささやくけれど屁で答え犬
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白い犬温もりをただ抱きしめる 死んでたまるか お前のために
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夜もなく明け方もなくただ独り光などなくまた闇もない
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三畳の狭い部屋にて夢を見るきっと叶わぬ儚い夢を
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