Utakata
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飲みかけて また何処かへと 笑みこぼれ 揺れるストロー 午後の旅立ち
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君は言う 苦しい事は 避けるなと 綺麗な花を 見る為だよと
7
泣きながら 許してくれた 切なさが もう届かない 嫁いだ君に
5
秋風に 君の黒髪 頬撫でる 胸たかなるも 何知らぬ君
9
枯れ葉みち ひとりであるく さびしさは 君とあるいた 青葉恋しき
12
たちどまり 良く分からずに 空をみる またふとよぎる ふられたんだと
9
くちびるの 朱残るとも 手鏡を 降ろす指先 秋風ぞ吹く
7
君想う 相手は違う 知りつつも 強く抱きしめ 涙は見ずに
5
ひく波に 浮いて流るる この貝も うつろうものと 人の心も
5
微笑みも 怒った顔も 切なくて まだいる様な 彼岸の夜は
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流す目に こぼれた酒は したたりて 身は許しても 心許さず
4
長い夜に 小雨降りつつ 過ぐ風に 百夜の夢も 叶いやすきと
6
秋空に 群れなして飛ぶ 渡り鳥 知りつつ鳴くか 我が思いまで
9
あおる酒 一人飲んでも 酔いきれぬ どうしているか あいつを思う
5
遠い日に 髪かきあげて 微笑んで いた筈なのに もうすぐ彼岸
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線香と 供物だけでは 物足りぬ タバコ吹かして そっと供える
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駅でみる 君のとなりで あまやどり 笑みがこぼれる ラッキーレイン
11
少しだけ スマホを置いて 話そうか 笑顔溢れる 街の風景
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飲みかけの コーラの缶に 吸い殻を 話さぬ君に ため息の夏
5
口紅と 慣れないタバコ 教えても ふと気がつけば 尻にしかれて
6
二人して 壁にもたれて 海を見る 無口な夏と 最後の夏と
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座るなと だちに言いたい その席は 別れた人が 泣いてた席だ
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そとは雨 電話にでない あなたなぜ ふと耳をつく レイニーブルー
12
夏の日に 見かけた君は 大人びて ひとりの花火 君の香がする
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これあげる インクの切れた ボールペン 何気に見ると 君のネームが
10
夏の日に わかれを告げた 砂浜を ひとり歩きて 涙あふれる
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