Utakata
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つなぐ手に 君の指先 震えてて 分かっていたよ オレではないと
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好きだよと 酒飲みながら 言ったけど どうしているか 酔いしれてるか
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水ぎわで 靴脱ぎ捨てて 笑っても 終わりにしよう 君の背中が
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夢語る 空見上げては 胸熱く ふと君見れば 涙の訳が
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ふと通る 国道沿いの 防波堤 終わったんだと 唇を噛む
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川の瀬に 我が身写りて 過去思う 儚き夢は 流れゆくもの
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化野に 風は吹かねど 北山は 月に近しと 剣冴え渡る
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外灯の 下で歩を止め うつむいて 言葉失い 僕を見ぬ君
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壁ドンも バレンタインも 告白も 三年分の この廊下には
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南方に 散る山桜 その一重 幾年過ぎて 我が身染み入る
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ままならぬ 世は儚くも うつし世に 苦しむ我は もとより無き身
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風が吹く 野にたたずみて 空を見る 最後の君は ちがう香りが
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闇をゆく 光りの風も 無き道を 君振り切りて 坂を見据える
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昼酒に したたかに酔う 秋空に 遠い日の君 怒るみたいで
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好きなのに それでもだめで 苦しくて まるでピエロで タバコ踏み消す
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わかれても 毎年とどく ラブレター 元気でいてね わたしはひとり
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嫌いだと 告げる目もとは 熱おびて うつむく僕に 涙つたわる
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乾杯と グラス合わせる ローゼズに 酔いか涙か うつむく君は
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微笑む日 そんな時には 空晴れる 雨など見ずに 君見ていたい
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旅立つと 満天の星 見上げるも 瞳の陰り 星は流れる
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雛鳥も 羽赤くして 艶やかに もたげ羽ばたき 都見下ろす
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せせらぎに 静かに流す 笹舟に 想い乗せても 想い戻らず
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鏡見て 櫛を入れつつ 震える手 髪の長さは 君への想い
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憧れの あなた言い出す 腕相撲 負けてやっても ときめき止まず
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飲み屋での 君の話は 彼ばかり タバコくわえて 火も付けられず
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飲みかけて また何処かへと 笑みこぼれ 揺れるストロー 午後の旅立ち
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君は言う 苦しい事は 避けるなと 綺麗な花を 見る為だよと
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泣きながら 許してくれた 切なさが もう届かない 嫁いだ君に
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秋風に 君の黒髪 頬撫でる 胸たかなるも 何知らぬ君
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枯れ葉みち ひとりであるく さびしさは 君とあるいた 青葉恋しき
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