Utakata
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七つ八つ九つ十
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顔じゅうに アイスクリーム ついている もう、と拭いた日 今懐かしき
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ヘソ天でワン!とお空をかき混ぜる どこを駆けるか夢の中の犬
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試験終え部活を終えて帰宅する 撫でたい頭はもう手が届かぬ
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銀色の冬の空気を身にまとい ネッスンドルマの歌よ夜空に
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四人掛け 座れた時は 一瞬で 今は父子が 重なるソファ
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線分を自由に動く点Pよ お前はいいなぁどこでも行けて
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メンタルが低下していく水曜日 海の底まで沈めこころよ
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大き目のため息ひとつ 吐き出して もう無気力な犬になりたい
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雲あつく空を覆えどその上に 星があるよと君の戯言
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何ひとつ 心動かぬ こんな夜 コーヒーでもなくビールでもなく
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いつからか淡くて薄い日常は ぼんやりとした無花果のよう
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立ち止まり振り向きつつも前を見る 君に似合いしブルートパーズ
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なにひとつ終わらない一日が 今日も終わろうとしている
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ひっそりとグノシエンヌが響く午後 二人のひみつ背徳のサティ 『サティ グノシエンヌ』
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酔いつぶれ外に出たなら星月夜 我を巻き込み空へと飛ばせ 『ゴッホ 星月夜』
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黄金の衣まといて接吻を 我いだかれて花となりける 『クリムト 接吻』
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重なって線対称になるよりも はみ出るくらいの愛でいいから
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紫陽花が心の中で咲いている うつろいやすく雨にうたれて
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日常の言葉をためておけぬから 文字を吐き出す摂字障害
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ツイッター廃人のごとく打つ我を スマホと共に海に捨てたい
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食べ過ぎて太り過ぎたるカオナシに 何も持たない自分がうつり
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千にだけやることにしたと彼は言う もらった分だけあげたらいいよ
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愛なのか恋なのかすらもう忘れ カバンの中のチョコだ我らは
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涼風を気持ちよさそに浴びながら 鼻を鳴らして豚運ばれる
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山際に沈む夕日に気が焦る トロッコ追った子供の如く
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クラムボンやまなし浮かぶ光景を プールの底で思い出したる
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屍になりし十年蹴飛ばして ちゃんみな歌うそれでいいのと
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短歌ならいいねもリプもいらないの 三十一字歌いたいだけ
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生活の リズム崩れて目の下に 夜の名残りの 影うっすらと
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三三の眠りの合間に確認す 友よ夫よ健やかに眠れ
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