Utakata
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はとば はるの
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憎しみと愛と祈りのたまごを育てています。
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死んだ方がいいよと囁く自分を抱きしめる両手、どこですか。
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唇にのる祈り マシュマロみたいな姿かも だって甘さも絶望も白いから
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傷ついたきみのほうがうつくしい いつか呪って四度死ぬから
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「あ、サイダー冷えてる!」愛だけはぬるくなってもおいしいね
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こんなに世界はうつくしい! 置き去りにした私を忘れているからね
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きみの手をとってワルツでも踊るみたいにフェンスの淵をつま先で撫でる
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約束ごとを勝手に増やすきみが天使か悪魔かわからないまま手帳の空白だけが埋まっていく
3
きみがすべての光源だった おまけでいいからわたしも照らして
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花冷えの夜まだ眠れると油断して桜前線春を駆け抜けよ
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スキップするみたいに歩いたきみの生まれる春を過ぎて
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鈍色の空 「雨に流されて桜がきえちゃう!」 散るのが好きなくせに何をいまさら
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冥漠すらも花が咲いて さみしくないよと春が嘯く
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冬が春にすげかわって、愛されたいと喚く梅の花
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ぐずぐずの胸腐って沈むくらいなら花でもさしてほころびをまとうか
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愛の主成分がやさしさであることを信じたかった 田園の焼け空
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呪わずに消えてゆきたい だから花束で許してあげるよ
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秒針かちかち電球ふつふつ知らない色のペアグラスごとり、
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満たされたグラス悠久の時を経たのに対角線上のキミはから
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霧にヴェールにすべてが滲む こんな花の粧どうか隠して
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なみだ一粒それで世界が何もかも変わると信じてた青い春
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きみの目を てのひらで隠す 映るものすらわたしだけでいい
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凍花が 肺に咲いてるそのまま根付いて春までおやすみ
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ひきつれた君の慟哭 賛美歌を奏でるオルガンに似て
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愛の実感なんてものほしければ幾度も砂時計さかさまにすれば
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陽だまりの布団があなたの香りに染まるまで包まりながら夜を過ごす
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くしゃくしゃに丸めた祈り 広げるのはまた来世
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もうさよならさ 夢にしずむきみの指先から熱が伝わって
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しは大変だね だって死も詩も幸も傘の持ち手にひっかかってる
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いちばん近くていちばん果てない 海の青みたいだ恋しいあなた
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春が恋しい君がそう言うから椿すべて手折って作った春みぞれ
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