はとば はるの
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憎しみと愛と祈りのたまごを育てています。

限られた字数で書くことすら知らず あの日の自由にひた走る
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不死鳥はいいな何度も羽ばたけて 僕の恋は火葬されて灰
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私たち 好きあってるの?そのこたえ 言いたくないな別れの芽生え
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頼りなげ 指でなぞれば輪郭をもっているのが少し寂しい
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花だった 君の笑顔で永遠を信じていけると思ってた、のに
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うまれた日 こんな生き方でよかったと 空に放った花束を想う
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もう売る本にマーカーひとつ引いてみた 足跡があるよと寄り合う孤独
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『地に満ちよ』と増えた結果がこのザマか?愛のひとつも見えやしないで
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「またね」って!会おうの部分が抜けてるよ 呪いがすみつくさよならで殺そ
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忘れたいよ あんまりきれいな裏切りで 揺れる夕焼けもう掴めない
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「こんどさあ!」弾んだ声がよく通る お守り、捨てよ約束を果たそ
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君の名をつぶやく度に褪せていく 止まる君の背進む僕の背
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枯れた花みたいにすべて終わればいい種も残さずきみとふたりで
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涼しげな朝に足元転がった蝉のなきがらだれかの涙
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ひどい夏日向に咲いてる向日葵を愛でるきみの手しにがみなんだよ
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ひかりが味方をしてくれずとも きみと手を取り道を拓けばいい
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薄曇りからのぞく空の青さにずっと恋をしている 人生
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花の名前を指折り数えるきみの手が止まる瞬間春が戸を叩く
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繰り返し歌うよきみと出会った時のこと 花は渡せば枯れてしまうから
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打ち消し合うように死んでゆくね最初はみんな宝石だったのに
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砂粒みたいにすり減るいのち どうせ消えるなら星にしてほしい
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指の隙間からこぼれ落ちる夢手繰り寄せたらきみができて
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素直に悲しめない貴方に蛍光灯色のパスタをつくってあげる
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きみだけが幸せだなんて許さない からっぽの花瓶ずっと抱えてる
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穴だと思うからいけないんだよポケットみたいに気楽にいこ
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私がねきみのひとりめの信徒なら生まれた日から暦をつくるよ
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きみの魂を盗んで砕いて海に流したい 冥土にいくときの燈にするの
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何もかも仕方がないよ そう騙して生きていく深夜三時半
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空に似すぎたネモフィラ畑 羽が生えるかも春の気まぐれ
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青空から雫は落ちてこない天国にいる人はみな笑ってるからかな
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