Utakata
登録
Login
サイトのご案内
もみのき
フォロー
0
フォロワー
2
投稿数
94
1
2
3
4
次 ›
最後 »
ひとつだけ欲しいオモチャを見つけなさい見つからなければそこでお終い
5
なにもせず懐手して生きていくなにもせぬこそ至難の業でも
6
生きるのに必要なのはほんの少し清浄潔癖透徹と自由
4
乳香のにおいかすかに漂えば清潔な朝にすこしいらだつ
3
なぜと訊くきみに答えるすべはなしただひたすらに涙拭えば
9
ただひとり荒野をわたる狼のよれた毛並みに騒ぐからかぜ
4
たわむれに泣いてみせよと迫るきみ代わりになにをさせてみようか
5
さらさらと冷めた文句とひきかえに流し目ひとつと夏みかん五個
5
透きとおるガラスの瓶に封をするきみの憎悪をたとえようなく
4
むなしさに食い荒らされて擦り切れた心を誰に見せるでもなし
6
むなしさに口塞がれてとぼとぼと歩きまわれば突き当たりを右
5
むなしさに打ち震えつつ今朝もまた意味を生みだす支度にかかる
10
今日もまた窓辺に寄りてただ一人訪ねる先もない心かな
5
本当に言いたいことは言えずしてただ内巻きの貝のごと泣く
13
暴力をなかったことにする仕草それ見て愛でる罪なき衆生
4
さいはての島に降り立ちひとりごつここには涙があるばかりなり
8
きぬぎぬの残り香を追いまざまざと思い描くは髪指つまさき
6
カピタンの衣装の裾に引くレース触れる指先震えるまなざし
6
なんとなく空を見上げて眠れずに思い満つれば乳白の今朝
15
天上の死者に恋する朝の陽に吸い尽くすまで蜜を注げば
7
昔はいろいろあったよねと笑うお前にとっての昔はわたしの今、今、今
5
赦しを問う哲学者の真摯さ横目に赦しをもてあそぶ有象無象決して赦さぬ
3
善人の無神経さに傷つけば立ち往生して悪人になる
9
きれいごとにつくいいねの数が笑いながら人を殴る拳の数
5
物言えば唇寒しというものの物を言わねばますます寒し
7
悔しさを噛み殺してはにこやかに「ありがとう」と云う明朗な自殺
8
馬鹿野郎と言えないためにへらへらと卑屈に笑う我が身の屈曲
8
ただひとこと憎いといえば済むものを百千万言むなしく潰える
5
人間を人間と思わぬ振る舞いしながら友に寄り添う優しさも誠
5
レトリックなど必要のないこの感情は憎い悲しい苦しい愛しい
7
1
2
3
4
次 ›
最後 »