Utakata
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すみ
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暦など我関せずと飛び越していのちをつれてどこまでも夏
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「雨が降る」土の香りで気づくのだ アスファルト通り抜けていくのだ
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生き生きと萌ゆる緑をかき分けてゆく子らの背の赤と黒かな
3
いつか病む君へと捧ぐ盃を病みたるわれは掲げ飲み干す
3
真夜中と朝のあわいのあかるさを吐き出しついる初夏のベランダ
5
「きみ」のいるMP3の世界へと繋がるための赤いイヤホン
11
雨の中さしたる傘は薄縹 灰白の空見上げる瞳
8
雨が降るそう言いながら振り向いた君の横顔目に焼きつける
5
この鰭を止めたら沈んでしまうから泳ぎ続けるまぐろのように
12
連日の行軍のせい痛む脚ゆっくりでいいただ止まらずに
11
葉桜の桃と緑を眺めつつおだんごかじる餅色の雲
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ひと握り載せたる肉はぴったりと八十グラム鼻歌うたい
9
「桜だ」とスマホを向けて切り取ったピンクの画面あなたにおくる
8
きみはペガサスになるのだどこまでもゆける翼を持っているから
5
イヤホンはちいさな鎧世界からぼくをまもって壊れぬように
9
学校に行けなくてもいいわけじゃなくほんとは行きたいただ思うだけ
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三月三十一日の夜を越え
自
(
おの
)
を殺さず辿り着いた
陽
(
ひ
)
9
あの日より増えたピアスも傷跡もきみに見せない澄ました顔で
7
もちゃもちゃと歩く仔犬のまんまるいおしりを眺む転ばずにゆけ
12
なににでも成れるのだと教えてくれたまんまるピンク冒険の旅
4
想像を現実にする人間の力を信じ夢を描こう
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剣よりも強くあれかしこのペンで世界平和を夢想するのだ
7
きみはただ二回跳べばいい指先でエイトビットのぼくの
英雄
(
ヒーロー
)
3
なにもない日曜日にはちょっと良いパン屋のパンを買いに行くのだ
11
今夜だけあなたの胸で眠らせて夜が明けたらいなくなるから
7
ステージの二番バスーンだった頃あなたの音を追いかけている
9
先生とはじめて呼ばれた日は少し照れくさいけど誇らしかった
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金曜日すてきなビーフカレーの日福神漬けとらっきょも載せて
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少しだけ長めに引いたアイラインプラムのリップきみからのTEL
6
卒業祝いのセージのボールペンポケットに刺しそっと胸張る
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