すみ
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海すらも土地の言葉で話すから訛り懐かしのたりのたりと
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四四〇ヘルツをそっと見据えつつよろずの音を一にするのだ
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呼吸すら忘れ眺めたあの頃の空より褪せて二次元の夏
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一年でいちばんながい昼がすぎいちばんながい夜へとあるく
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黒髪に低めのヒール リクルートスーツは鎧 やわらかな檻
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指先に魔法のように生まれ出づ気泡を追ってクロールの指
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いつもより重たい空に磨かれてすべてが色を取り戻す夏
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あの日みたプールサイドの幻影を追いかけている飛沫とともに
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夏なのだどこまでも行く夏なのだ止まらずにただ駆けていくのだ
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雪の日に生まれたけれど夏が好きいや雪の日に生まれたからこそ
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幾何学のライトブルーのきらめきを掴もうとせんクロールの腕
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海底の生き物たちがみる空の青の深さを知る夏休み
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サングラス オレンジレンジ レッドブル 握るハンドル 夏のハイウェイ
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モナ王とパピコをいつも選ぶのははんぶんこの方がおいしいから
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「夏だから」言い訳してもあなたには多分バレてる手汗の理由わけ
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あの夏に連れていくのだ心臓に染み付いたまま止まないマーチ
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縁側にのびる毛玉の水溜まりピンクのお腹とろけたアイス
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アスファルト真昼はちょっと熱いから日が暮れてからリード取り出す
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ほんとうのことだけ話すきみの目に射抜かれている澄んだ黒耀
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ちょっと先のちょっとした幸福を手がかりに今日の呼吸を明日に繋ぐ
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暦など我関せずと飛び越していのちをつれてどこまでも夏
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「雨が降る」土の香りで気づくのだ アスファルト通り抜けていくのだ
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生き生きと萌ゆる緑をかき分けてゆく子らの背の赤と黒かな
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いつか病む君へと捧ぐ盃を病みたるわれは掲げ飲み干す
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真夜中と朝のあわいのあかるさを吐き出しついる初夏のベランダ
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「きみ」のいるMP3の世界へと繋がるための赤いイヤホン
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雨の中さしたる傘は薄縹 灰白の空見上げる瞳
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雨が降るそう言いながら振り向いた君の横顔目に焼きつける
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この鰭を止めたら沈んでしまうから泳ぎ続けるまぐろのように
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連日の行軍のせい痛む脚ゆっくりでいいただ止まらずに
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