ぺんた
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ときどき詠みます。いまは仕事でベトナムに出向中。

夏ひとつ 雨間に抜けるそよ風と青い味したジンジャー・エール
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雨厭うきみの横顔すら愛し バスなら少し遅れるらしい
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ピンボケた君の笑顔に時が過ぎ 記憶のうえで好きだといえた
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六月は相合傘の時期だから敢えて呼びたい銘々傘めいめいがさ
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たまには、と山奥ゆきの汽車に乗る 切符を買って、鋏をいれて
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果物を10㌔買ってジャムにする ちょっと富豪になった気分で
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わが目には瓶も十字架クロスに見えにけり すべてを暴け In vino veritas.
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にんげんの外側にある知能らがにんげんをバカにつくりかえる
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お別れをしようと告げたこの口が やり直そうの言葉をつぐむ
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軒下で雨宿りする鯉のぼり 裾濡らしても気高くあれよ
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父母ちちははもモテた時代があったこと たまに不思議に思ったりする
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日本酒が好きだときいた君のこと おでんに誘ってよいのだろうか
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ベルを待つ汽車が2両の停車場 誰ひとりとて現れぬまま
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曾祖母の四十九日に手を合わす よくぞこれまで生きてくれたと
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手を繋ぐ 曖昧だった関係を前に進める覚悟ができた
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Twitter 連携ログインが壊れて以前の短歌うたが夜露に消えた
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