道遊
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初心者です。まずは情と景の両方が鮮明に通じる句を詠みたいと思っております

蒸し返す早緑（さみどり）嗅ぎて夏来たる　鈍（にび）無き夏に胸躍るかな
3
水を吸い伸びる枝葉を愛でにけり　果ては果実を捥（も）ぐと知りつつ
2
芳醇や玉ねぎ焦がすバターの香（か） 宅地の路にお裾分けかな
5
英国でビザ取る資格あるを知り想いを馳せるやりはしないが
3
合ってるか分からぬコンパス後生にし頂知らぬ奥山登る
4
君が着るラベル一枚剥ぎ取って飲み干した後濯（すす）いで捨てる
4
登山靴履きて踏みしむ舗装路にぢわりと滲む夏の一滴
8
焼け焦げたクッキーの群れ　夢の跡　マシなとこだけ貰ってくれるか
7
灯点けてたぬきと分かるこの村に電波一本立つぞをかしき
5
深煎りの豆二人分ゴリゴリと挽きて頭の雑音砕く
11
野良猫を愛づとて寄らば逃げらるるこれ世の常と心得にけり
5
傘の下　高精細や　野花たち　Googleレンズに　頭垂れつつ
5
鈍色の雲間にひょうと口笛を吹けば心の日がまた昇る
3
えずくように　用紙を送る　コピー機に　共感覚ゆ　梅雨の幕開け
13
カフェインで脳を引き摺り坐すものの　文字は過ぎゆく時は流れる
1
下の句は本当に何でもいいのかな　そして輝くウルトラソウル
5
コーヒーを飲めば心に余裕出る？余裕無いからコーヒー飲めない
2
野に出でてみやこの薫り遠けれど葵の裾ぞ風に聞ゆる
4
薫風を熱し蒸しゆくアスファルト　整うかなと　ふとロウリュウす
2
親からの急報「アルバトロス出た」親子を繋ぐゴルフのゲーム
4
生ハムを巻きて葉巻の振りをして齧りてウヰスキをクピリとす
2
また会おうかしまし列車神戸行き　あかしまなざしすまして進め
3
世間にも慣れず怪物にも成れず我は境界線上にあり
7
連休は孝行するため帰省するそれは建前本音は秘密
4
あいつにも君にも無いものを持っている僕は君より違いすぎたか
2
燕（つばくらめ）渡りて心　軒にあり　渡りて遠く我はいづこへ
5
雨の中傘し火をつけ温まり君は薪焚べずに旅立てり
1
名にし負う象牙の塔より野に出でてつらき人の世一人背に負う
3
ワンルームジョニ黒グラスにとくと見よ高等遊民ここにありけり
1
夕飯に青椒肉絲望むれどたけのこつらし独りのスーパー
2