Utakata
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きいろ
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のんびりにんげん🐌
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白縄が あなたのカラダを締め付ける 捕らえられた牝鹿のように
3
寝れてるよ 息を吸うように うそをつく 我しか見えない 一等星
6
わたくしの背中を見つめる 君の目は 黒く光る蟻のようである
3
そっと手を あなたの茂みに ふれさせて昔の情事を なつかしむわれ
2
なんらかの歌がきこえる夜がある あなたといるとこころが弾んで
3
生と死のまんなかに立つ病院は 今日もだれかの墓石である
10
バスタブにゆっくりつかる君の背は イルカみたいにつるつるである
5
スカートをめくりしときに すきまから 見えし花弁は 赤く染まりて
2
紅色の 林檎はスロー モーションの ごとく腹の 底へ沈みたる
2
恋人の小さなしっぽに触れるたび 今のままでいいのかとなる
2
何者になる必要もないからさ せめてあたしのものになってよ
14
かなしみが おそってくるような 海がある 砂浜にはだれもいなくて
9
わたしたち のあいだには言葉など 存在しない あるのは沈黙
3
あなたとは ただ沈黙を交わすだけ それだけですべてわかった気がした
4
ひとつぶのひかりがこぼれて そらをみる あまぐもからはひとすじのひかり
3
ひととして生まれたからには つらかろう わたしも少しだけわかるから
7
ほろ酔いの わたしはあなたに よりかかる (わたしはあなたのものになりたい)
4
あ、そうなの そのあとひろがる沈黙が 空気を徐々に満たしていく
7
くちびるに かぜがぴゅうとふれたとき いきるりゆうが分からなくなり
2
いつしかの恋のはじまり おもいだす 学校のチャイムはいつも楽しげ
4
あまのじゃくなあなたに一生ついてゆく 雨なのにかさも持たずにおりて
2
ああなんでちょっとぜつぼうするんすか おれには分かる あなたのぜつぼう
4
恋人はたぶん不可分わかれても きっとどこかでつながっている
4
つるはしでいくらこころをくだいても ダイヤモンドのようにかたくて
5
あなたからこころを殴られ 気づいたら 深さ3センチの傷あと
4
おまえから 送られてきた「だいすき」を となりの席のやつに見られた
6
こんばんはやぶんおそくにごめんなさい わたしはあなたのかかえる不安
14
女の子は一人だとすぐしんでしまう 鯉のように群がらなきゃだめ
3
プリズムの光がこぼれて目にささり こんなにいたい光ははじめて
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しあさって わたしは死にゆくとりになり 何もかもも忘れてしまう
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