平蓮世 たいらはすよ
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歯に脆きポン菓子の板 零るれば 多分を鳩の糧にわかてり
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味もなき白湯をすすりて酸ひ甘ひわが身の内の塩梅を知る
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フレームにわがものとせし化石には一千万と我の二年ふたとせ
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電話置き空のけはひを伺へば凍つる奥羽の雪解ゆきげは遠く
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アムール・ド・ショコラの熱ゆ這ひ出でて身に冴ゆる気や 冬の望月
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玻璃はりかこむ鉛はその美に沿ひてありおのが重さを知らぬがごとく
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解けきらぬ霜を踏みゆき貼り紙の冬物在庫一掃セール
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電話口怒鳴られてゐるあひだにも思考は既に特売の棚
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銀行の辻に人波たうたうと 資本の熱のめぐりは止まず
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値札だけ静かに替はり昨日とは重さの違ふ買ひ物籠や
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円高とニュースは告げる夕餉には安くなりたるものは並ばず
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