Utakata
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KenTanka
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短歌が好きです。
三十代の会社員です。
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もうこれで終わりにすると泣いた君 翌朝LINE「部屋行っていい?」
5
唐突に終わりにすると言われてさ
氷雨
(
ひさめ
)
で落ちる桜のように
9
目のまえでほろりほろりと散る
桜
(
はな
)
よ その一瞬に永遠を観る
13
誰々の言葉なんだと言うよりも自分の言葉で言うべきなんだ
11
「髪切った?」切ってないよと拗ねる君 だけどなにかが違ってたんだ
11
永遠は時間にもとめるものでなく心のなかで感じるもので
10
「けんさんのことは好きよ」と言う君は「よ」のあと何を言いたかったの
6
いつの日かまた逢うこともあるでしょうそのときまでは振り返らずに
9
君からのキスが欲しくて別れ際ときどき俺はキスせずにいる
8
「幸せは何だと思う?」「好きな人とごはん食べてるときじゃない?」君が正解
6
意味なんてもともとなくて意味づけることが大切どんな過去でも
7
死んでもさ誰かの記憶に残るなら生きてた意味はあるんじゃないの
9
君よりもずっとダーツが下手な俺 遊んでないのをアピールすべく
2
顔文字も「なう」も死語だと君は言う同じ平成生まれなのにさ
3
プレゼント消耗品は贈らないあなたの記憶に残りたいから
7
後ろから抱き締められてふと気づく君の鼓動が大きいことに
8
目覚めたら隣の君はまだ寝てておでこにそっとおでこをつける
6
どうやって二人で抜けて帰ろうかLINEを交わす夜のカラオケ
10
雪だから君は在宅勤務だね共に過ごせぬ金曜の夜
3
大好きなうちに終わりにしたいのと言う君のその唇ふさぐ
5
大切にしたものはなぜ大切にするほど手から離れてゆくの
7
色
(
しき
)
は
空
(
くう
)
、
空
(
くう
)
は
色
(
しき
)
だというのならひとはどうして死ぬのだろうか
4
生きるとはたいせつにしていたものをどう手放すかなのかもしれぬ
6
忘れたい忘れたくない忘れたい頭のなかで千切る花びら
12
飲まないと耐えられそうにない夜に思わずオールバックにしてみる
4
くしゃみすらし辛くなった世の中は一オクターブ低音になる
6
飛行機の如き
巨
(
おお
)
きな思い出が近づくような耳鳴りがする
10
枯れ枝がまるで無数の手のように空に刺さって何かを祈る
6
掌をすぼめて耳に当ててみる少年の日の海が聴こえる
5
魂も洗われるにはあれくらい激しくないととランドリー見る
7
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