Utakata
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ぽり
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私の骨の色が何色かどうか貴方に見届けてほしい
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石橋を叩いて叩いて叩いたら砕け散ってどこにも行けない
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あの頃と呼んで浮かぶ風景と一致するデータは存在しません
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丁寧な暮らしなんて出来ないがそれでも暮らしに変わりはないさ
8
太陽のような君を背に立っている僕の影はあまりに暗く
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言葉とは背中を押すもの明日へともしくはホームの向こう側へと
5
痛くってつい気になって跡になる 私あなたのニキビになりたい
3
知らぬ地で知り合いの顔で立っているファミレスを見て安堵してしまい
8
小説や映画みたいな恋もなくあるのはスマホと重たい身体
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何もかも上手くいかない日だったが厚焼き卵は綺麗に焼けた
14
小麦粉を銀のボウルにふるう時の静かな心が好きと思う
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アヒルの子は美しい鳥になったのに私は今もみにくいままだ
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海を見て懐かしいと思うのは僕らがそこから生まれてきたから
3
「すみません、よくわかりません」Siriにすら愛の言葉を躱されてしまう
4
他人からの「いいね」を主食に生きているやめられないし止められなくて
4
打ち合わせしたのだろうかいっせいに喚き始める弊社の電話
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時計手に急いで走る白ウサギが現れないかと期待している
3
履歴書の自己PRを得意げに書ける人生送ってみたい
5
ラーメンの上に卵を割り入れて夜中に生まれた小さな太陽
7
「ご家庭で不要になった」とアナウンス一瞬自分のことかと思う
18
ときめくものそれだけ残せということで貴方のことをこれから捨てます
7
人生の間違い探しクイズなら多分優勝できる気がする
8
あの星が実は本当の
故郷
(
ふるさと
)
でそこでは皆が私に微笑む
7
今日がまだ死なないように目を開けて延命措置を施している
9
空中にぽつりと放ったこの気持ちの着陸先を探しています
7
暗いのは安心するんだ境目がなくなり僕ら溶け合う気がして
6
悪者も真っ赤な顔して泣きながら生まれた時が確かにあった
7
もう一度触れてくださいなんて言う改札は案外ロマンチストね
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マカロンを作るのと同じ要領でどうか丁寧に愛してください
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人も蛾も輝くものが好きだから光に集って死ぬまで踊る
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