旭日百
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歌を瓶に詰めて流すだけの仕事をしています

呟くあなたが見たいとFF外フォロワーに言われて死なずに生きてみている
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インターネットを引きちぎる夜。私あなたを見つけますから、
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お前らはみんなばけものあの人の心を殺してなにも言わない
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逃げるため足を捨てます 鰭にして貴方のいない海にゆきます
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諦めることをしたとき死にそうで泳げるように鮪を名乗る
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ジェネリック猫として抱きカシミアの毛布のヤギの尊厳を消す
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孤独には孤独の幸福などもあり、ストローはすぐにふやけたりする
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うつくしいお前を祝うためだけにあらゆる炎が風に吹かれる
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波のあいまを縫ってゆくきみという針が遅ければいいなと思う
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ぼくらとはあけないよるがこなくともあすをゆめみる少年少女
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欲しいです、きれいなあなたが知っている、きれいな世界の汚いところ
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カニカマのパックに自分を詰めてみる 冷蔵庫でねむらせてください
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往くがいい、ゆけ、ゆくのだ、美しきさかなよ、私の愛のかたちよ
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好きです、を、しみとおるように呟ける人しか好きになれなかったなわたくしの理解者であれ美しき星をあなたの別名として
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「大人って瞬間最大風速の悪口だよね、モロに喰らうし」
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ディスコミュニケーション、ミルクを入れた後砂糖を入れてしまうような僕
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すきですよあなたが死んでもすきですよ、犬になっても猫になっても
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蝉、廊下、うわばき、プール、半袖のシャツ、向日葵、入道雲、恋し
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破られる前に食べますラブレター 差出人をくろやぎとして
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あなたにも見せたいと思う景色ほど写真で上手く撮れないでいる
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死んでいるような私も歌くらい詠めるのだから君も生きろよ
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やわらかいひつじの群れに君を投げもみくちゃにしたい日が割とある
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とうとさがあったのですね本の背を伝うあなたの指先とかに
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ペットボトルのラベルを剥く時の手が優しいところがあなたの美点
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星の裏行き切符だけ握りしめバスに乗りたいような夜だな
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私だけ眠れないよる 私だけ明日に拒まれてころがっている
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白菜を無理に切る時の音がする初恋でした しくじりました
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運転の荒いバスでも愛しさがどこかにあるので定期券です
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デジタルの海へとながすこの瓶も拾ったならばへんじください
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いつかまたそしたらきっとおそらくはもしかするならたぶん永遠
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