ごきのこ
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令和七年師走からはじめました。

道場の 上座に座り 思い出す 宇宙を求めし 青い時代を
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なにもかも すててしまえば 楽ならん この肩の荷を ぶちまけたし
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必ずや 果つるものとは 知りつつも 夢にすがりて 生くるほかなき
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メスをもて 幾千を切りし あの日々は 阿修羅のごとく 振り乱しおり
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千年の クスノキのもと 子守唄 星の降る夜に 永久に眠りたし
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ならなくに 感情といふ ものぞあり これなかりせば らくならましを
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浮気する 人の気持ちは わからぬな 妻一人さえ もてあますのに
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結婚は 最大の失敗 といいつつ なぜわがかせぎ つかいつくすよ
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家向かう 重たき腰を ひっぱたき 帰らぬ理由 仕事に求む
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神棚に 飾って拝むは やめとくれ われはまだまだ お陀仏でなし
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院長室 無数に並ぶ 頭蓋骨 この手が切りし 頭のモデル
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医者となり 年末正月 当直で 家にありしは 二十四の冬まで
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忘年会 準備にいそしむ 若人と 収支を睨む 事務長に挟まる
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院長が 三人寄らば ボーナスを 払える払えぬ 赤黒ばなし
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家内では いつもつけてる 白仮面 たまに忘れて 喧嘩勃発
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世の中の 値上げブーム うらはらに 病院界隈 八割赤字
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院長に なってはみたが はてしなく どこまでいっても 中間管理職
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きたながれ いえの洗濯機 つかうなと 仕事がえりに 深夜のランドリー
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くちぐせは 離婚に別居 出ていくと まあそういうな わかれはくるさ
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親からの しらせといえば 金がない 入院したい このふたつのみ
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寒空に 煙ひとすじ たちにけり うさぎようさぎ ほねになりしか
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犬さまよ もともとそこは オレの位置 かせがぬくせに 調子のるなよ
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雲よりも 我が家の二階 高かりし おかみさんいて おさいせんいる
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ほんとはね おまえにガツン いいたいが 胸の内にて みそひともじに
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人の世に ひそみて住まふ 仮の世と われは鬼の子 山に帰らむ
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年忘れ 院長みずから コスプレで 若人たちに 媚を売るのさ
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若き日は 帰りたくても 帰れぬが いつのまにやら 帰る家もなし
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師走はね まことにまことに 師走なんだ 押し寄せる コロナとインフル
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またいつか またまたいつかと 重なりて おそらく二度と 逢うことはなし
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おちこぼれ ちかづきがたし 同窓会 むかしのともは みなえらいひと
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