Utakata
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KAZE Zook
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言葉遊びではなく命の声のような歌、明石海人や相良宏さんがいいと思ってます。漢詩が好き。古今調ではなく万葉調の力強さを。
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趣味聞けば台所といひしシスターの ちひさきそびら安くにか在る
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肺雑のラ音の先に私いや貴方が私を通して聴く
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解は無い。朽ちる骨にも野山にも。そは身の底に御空の奥に。
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解を得て出る者上目に見ながらに、未だ生といふ教室にゐる
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言語化で その場の8割くらいには 感じたものを 失う気がする
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灰色の 疲れ引き摺り 歩く手を 枯れた芒が やさしく撫でた
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届けよと 金木犀の香り満つ 気切されてる 君の中まで
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かれなむか。漏れる光と子らの声そを眺めつつ踵返したり
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君もまた幽世に籍を移せしも猫の身借りて暇を告げる
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つばくらめ 旅立ちの日には いとま無く 君らの声を まだ聞こうとする
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人語なき山の頂独り寝て羽音に子らの呼び声を聞く
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蚊柱が幾重にも立つ。 金色の 萩に群れなす羽虫の中に
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谷を覆う 霞より出でる しらさぎの 音無く飛ぶ先、 秋への扉
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残紅の入道雲は山に消え一人の帰路は理由すらない
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玉虫の 虹色の腹が 死にゆけば 脚もて放る 停車場の外
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靴底の 如く擦り減る私の一部 そ知らぬ道に 今、舞いめやも
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立ち枯れる唐黍雀は群らがりて天高く去る。秋はかしこに
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竹の葉の雨音 暝して聞きおれば楓の内より鳩なき始め
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華の人が かへりて吾を 教えけり 汝が生命は 运动に在りと
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薄闇の地下駐車場 サラサラと 老警備員の自転車がゆく
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指置くと グノシエンヌの 淀みから 生への怠惰が とどめられない
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人様に 役立つことが をりふしに 分からなくなる 療養期の床
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涼風の 致りて天はや 秋なれば 空の名残ぞ うるはしくあり
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月は観る。 吾妹思ひつ 一人行く そびら見つめし 嫦娥の如く
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一人ゆく 旅路も 花の散りぬれば 水面たゆたう 百日紅かな
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山の端は 雲に溶けゆき にびいろの 心もようを 書き足してゆく
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暁の 影絵の如く 山の端は この寂しさを あざやかに断つ
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炎天の草刈 樹陰の小休止 言わずも感ず 連帯の感
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