Utakata
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KAZE Zook
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言葉遊びではなく命の声のような歌、明石海人や相良宏さんがいいと思ってます。漢詩が好き。古今調ではなく万葉調の力強さを。
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かつら川朝霧を纏いしその夜着を緩く打ち解く金色の日よ
4
刈り草の香が飛ぶ川面や釣人は去りて代わりに佇つは白鷺
6
たましいの容器に乗ってブレーキも無く馳せる時のハイウェイ
5
恋しいのが思い出か君か分からない そこはもうレテの川岸
2
昼まさに女子高生がほっかむりするくらいに白熱あふれ
2
道で吐く男を見るも出し抜けの眼鏡の美女で朝は返った
3
何故か調和共生する木々にならず人などやっているのか
4
項垂れてガードレールに腰掛ける孤独は
白髪
(
しらが
)
で煙草を吸いをり
2
給わりし飛び魚の身で人波の時化ゆく暮れの巷間を飛ぶ
3
友と行く異国の職場に朝の雨 ビニール傘から片袖濡らして
5
妻すでに往ぬこと忘れし人望む わが妻に
文
(
ふみ
)
書きたしと。ああ
5
喉に孔の声なき世界に住む君へ 届けよ満ちた金木犀の香
6
いのちには声帯は無いだからわれ 貴方の代わりに歌わせてくれ
5
おずおずと 青に踏み出す夕雲の雨後の和解を 受けいれようか
10
うら寂し思ふ身に入れタ空よひろごりてまま身に入らまほし
2
望み立つさ
青
(
お
)
なる空に朝出でて 沈んだ帰路の空もまた青
4
暮れ方に李商隠を模して丘に佇ち 同じ黄昏に今気づいた
2
借り受けた身体と私は手をとって苦の満ち渡る
人間
(
じんかん
)
を
征
(
ゆ
)
く
7
みずからのさかひを言はぬ草葉らに いかに心をいさめらるらむ
3
やはらかに病窓に射す緑葉を開かぬまぶたは照りかへしたり
5
未来って思ってたほど未来じゃなくて少し便利でも色は褪せてる
4
子燕の雨後欣欣と舞いおれば失せし思いを身代わりて歌う
2
扉立つと対向列車の死が走る。 過れ違う度に硝子を叩いて
2
人をする以前に如何?と問われたらいや、やめとくと答えていたはず
3
天駆ける燕ささめき舞ひいたり吾苛むは吾が心のみと
7
社長室と書かれた箱に猫居りて
誰
(
た
)
が人を納むや名前の器に。
4
II-10の酒に溺れしそが人は幻の盃美味そうに干す
2
いつぞやの春は安くに在りけむか わが身の時節またはめぐらじ
1
沈む陽へとっくにうんざりしてるよと止まらない刻に強がってみる
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彼岸より来し細波が足元をさらひて人は思ひ及ばむ
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